京都で「新しいオービス」設置! まさかの“長いトンネル出口”でパシャリ!? 全国で続々導入の「“半固定式”オービス」どんな特徴がある?
速度違反を自動的に取り締まる機器、通称「オービス」にはさまざまなタイプがありますが、近年「半固定式オービス」が増加しています。どのような仕組みなのでしょうか。実地調査の模様とともに紹介します。
石川県や和歌山県でも次々と設置の「“半固定式”オービス」とは
「オービス」とは、速度違反を自動的に取り締まる機器の通称ですが、高速道路などで目にする大型の「固定式オービス」や、生活道路でも運用できる「移動式オービス」などがあります。
そしてここ数年は大型の固定式オービスの新設はほぼ無くなり、代わりに移動式オービスの増加とともに全国的に設置が広がっているのが「半固定式オービス」です。
![まさかこんなところに! 京都府の京滋バイパスに新設された半固定式オービス[撮影:オービスガイド 読者投稿画像より]](https://kuruma-news.jp/wp-content/uploads/2026/03/20250331_ORBIS_0001.jpg?v=1743416817)
半固定式オービスとは、1台のオービス本体(移動式オービス)に対し、本体をセットするための「拠点」(箱型の筐体)を複数か所に用意しておくタイプのオービスです。
拠点には電源や通信設備、そして本体を簡単にセットできる台座が予め用意されています。
オービス本体は、同エリア内で複数に設置された拠点間をランダムに移動するため、実稼働しているのがどの拠点かはわかりません。
つまり「神出鬼没のオービス」という訳です。
ドライバーは拠点が設置されている全ての場所で速度を意識するようになり、結果的に広域での速度抑制につながります。
筆者(オービスガイド 大須賀克巳)は2025年3月末、京都府と石川県、それに和歌山県に新設された半固定式オービスの拠点を現地調査してきました。
そのうち、京都府に設置された半固定式オービスの拠点は3か所あり、そのうち2か所は長いトンネルの出口に設置されました。
トンネル出口への設置はとても珍しいのですが、急に風雨の影響を受けたり、西日などで目が眩んだり、冬場は凍結しやすいなどの危険があるため、設置場所としては適切なのかもしれません。
また、オービスアプリやレーダー探知機におけるGPS警告がおこなわれない場合があるという側面もあります。
さらに京都府の半固定式オービスの拠点にはダミープレートが付いているのも注目されます。
拠点が空の状態でも、まるで本体がセットされているかのように見えるのです。
ちなみにこのダミープレートが付いている拠点は、大阪府の阪神高速にもあります。
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