あえて「寄り道」しちゃうナビ!? スバルの「推し道路」アプリがめちゃスゴい! 斬新な“遠回りルート”を案内する「SUBAROAD」を試した印象は
スバルがスマートフォン向けに開発した「SUBAROAD(スバロード)」は、これまでにないドライブアプリだといいます。どういった独自性があるのでしょうか。
目的地に向けて「遠回りなコース」をわざわざ提示!?
カーナビや地図アプリといえば、目的地に向け最速ルートを案内してくれるのが「良いアプリケーション」の条件です。
しかしそんな価値観とは真逆の思想を持つドライブアプリ「SUBAROAD(スバロード)」があるといいます。どのようなコース設定をするものなのか、実際に試してみることにしました。
スバロードは、スバルがスマートフォン向けに開発したドライブアプリです。
誕生したのは2021年12月のことで、同社の中期経営ビジョン「STEP」の中に掲げられた「コネクトを活用した新価値創出」において、国内向け第一弾の取り組みとしてスタートしました。
そう聞くと、随分と“お堅いハナシ”のようにも思えますが、アプリを介してドライブそのものを楽しめる「仕掛け」だと考えれば、グッと理解しやすいでしょう。
ちなみにスバルがユーザーに対し「ドライブを楽しむとは何か」について調査したところ、面白い答えが返ってきたといいます。
「スバル車は走るのが楽しい。家族に悟られないよう、目的地に向かいながらわざと遠回りをする」
「わざとナビのコースを外れて走る。そうするとその土地ならではの風景に出会える」
普段ドライブをする際には、カーナビや地図アプリで目的地を設定しますが、目的地に向かって最速コースを一直線に誘導してくれるのが、一般的には「良いナビ」「良いアプリ」の条件となります。
しかしスバルの調査では、そうした「誘導コース」からあえて逸れて、より積極的にドライブを楽しんでいるスバルオーナーたちの姿が浮き彫りになったのです。
そこで、道案内をするナビゲーションアプリや、観光地の名所案内アプリとは違うスバロードの独自性として、「積極的に寄り道を推奨してくれる」方向性が決まりました。
走りが楽しめるワインディングロードや、海や山など自然の景観を楽しめる道、地域の魅力を感じられる名所といったところを「わざわざ」遠回りして案内してくれるのです。
またクルマの位置情報に連動して、リアルタイムにコース上にある歴史的な名所や観光ポイントを音声案内してくれたり、車窓にマッチした音楽も流してくれたりして、ドライブを飽きさせない工夫もふんだんに盛り込まれています。
2021年のスタート当初は、千葉と伊豆の3コースから始まったスバロードも徐々にコースを拡大し、今年2024年3月には北海道や九州などを含む全国19コースへ拡大しています。
またこの2月からは「Apple CarPlay」に対応するアップデートが実施され、これによって車内のディスプレイに表示させることが可能になり、iPhoneユーザーであればより気軽に使える環境も整いました。
このように進化が著しい最新のスバロードを体験すべく、日ごろから、寄り道ばかりしていつまで経っても目的地に着かないようなドライブをしている筆者(くるまのニュース編集部T)が、現地へ向かいました。
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