“軽自動車”で作った「伝説のポルシェ」初公開! クオリティ高すぎる「究極のレプリカ」まさかの“FF駆動”採用!「ちょっと小さい」謎のスーパーカーは“ダイハツ車”ベース! JECとアートレーシングの最強タッグに大注目!
「ノスタルジック2デイズ2026」には、かつての名車を再現したいわゆるレプリカモデルも多数見られました。アートレーシングが展示したポルシェのレーシングカーレプリカもそのひとつ。しかも作ったのは学生で、さらにベースはあのクルマでした。
“軽自動車”で作った「伝説のポルシェ」初公開!
名古屋市守山区でカスタムカーの製作を行うコンプリートカー・ビルダーの「Art Racing(アートレーシング)」。
同社は、2026年2月21日から22日にパシフィコ横浜で開催された「ノスタルジック2デイズ 2026」にて、驚愕の仕上がりを持つフォード「GT40」とポルシェ「911カレラRSRターボ」のレプリカを展示し、多くの来場者の心を掴んでいました。

911カレラRSRターボとは、ポルシェ「911」の高性能版「カレラRS 2.7」と「カレラRS 3.0」を元にしたレーシングバージョンの「カレラRSR 3.0」を、さらに過激にしたモデルです。
ジェトロニック燃料噴射とKKK製ターボチャージャーを組み合わせて、最高出力450馬力を発生する2.1リッターフラット4エンジンを搭載。
前後のフェンダーは大きく拡大され、リアには巨大なリアスポイラーも装着されていました。
その高いパフォーマンスにより、1974年の「ル・マン24時間レース」では総合2位を獲得して、のちの「ポルシェといえばターボ」という時代の幕開けを飾ったのです。
そんなポルシェ911カレラRSRターボを模して今回制作されたアートレーシングのレプリカモデルでは、低く巨大なフロントのエアダムや、高くそびえ立つリアスポイラーの台座などを余すことなく再現。
しかもボディパネルは鉄板やFRPではなく、なんとアルミ製。
アルミ材を圧延加工・絞り加工などにより複雑な曲面を作り上げているというのですから驚きです。
マルティニ・カラーの塗装も完璧な仕上がりでした。
しかも、これらを手がけたのは専門学校「日本工科大学校(JEC)」の自動車工学部に在籍する学生。
なんと卒業制作だと聞いて、驚きは倍に膨らみました。
兵庫県姫路市に建つ同校では、これまでもトヨタ「ハイエース」をベースにした、いにしえの「トヨペット ルートトラック」を思わせる「ハイエースデッキバン」や、ホンダ「ビート」をフォード「GT40」風に再現した「HORD PP40」などを「大阪オートメッセ」に展示。
前回の「ノスタルジック2デイズ2025」では、スズキ「ジムニー」をクラシカルに仕立てたフォード「クラシカル デリバリー タイプA」を展示しています。
学生たちの高度な技術が凝縮したポルシェ911カレラRSRターボレプリカですが、よく見ると本当のポルシェよりちょっと小さいような気がします。
レプリカといえばベース車が気になるところでもあります。
写真で分かった人もいるかもしれませんが、種明かしをすると、このレプリカのベースはダイハツの初代「コペン」(L880型)。
フロントウィンドウとドアにその面影があり、車内を覗くとコペンのダッシュボードが残っています。
たしかにドアのオープニングラインがコペンと911は似ているとはいえ、言われなければ気がつかないほど、完全に「ポルシェ」化しているのは本当に見事のひとことです。
なお、911といえばリアエンジンですが、このレプリカではベースがコペンのため、駆動方式がFFのままなのは面白いところ。
日本工科大学校の校外授業先であるアートレーシングと、同校の素晴らしいタッグでした。
来年のノスタルジック2デイズでも、どんなクルマを出展して来場者を驚かせてくれるのか、今から楽しみでなりません。
Writer: 遠藤イヅル
1971年生まれ。自動車・鉄道系イラストレーター・ライター。雑誌、WEB媒体でイラストや記事の連載を多く持ち、コピックマーカーで描くアナログイラスト、実用車や商用車・中古車、知られざるクルマの記事を得意とする。























