あえて「寄り道」しちゃうナビ!? スバルの「推し道路」アプリがめちゃスゴい! 斬新な“遠回りルート”を案内する「SUBAROAD」を試した印象は
ドライバーだけでなく同乗者が楽しめる工夫も
新設定されたコースの中から、『海の底から山の上? 大地の営みが生んだ信越の絶景“一目五山”を目指す』との紹介文に惹かれ、「長野コース」を選択しました。
旅の相棒は、2023年10月に一部改良を実施したばかりの最新BEV(バッテリーEV:電気自動車)「ソルテラ」です。
スタート地点は、1998年に長野オリンピックの開会式が行われた南長野運動公園(長野県長野市)。
目的地は、妙高戸隠連山国立公園のふもとにある妙高ビジターセンター(新潟県妙高市)です。
隣県の新潟までのコースを通常の地図アプリで検索すると、上信越自動車道経由でおよそ55キロ、時間にしてわずか44分だと表示されました。
しかしスバロードではおよそ110キロ、走行時間にして3時間15分の「遠回り」ドライブコースが始まると案内してくれます。
どうやら、日本有数といわれる山岳地帯を往くドライブとなりそうです。
今回の長野コースの行路設定には、地元長野県長野市のスバル販売店、スバル信州のスタッフが関わったといいます。
なるほどその“遠回りコース”は、メインのバイパス道を逸れ、あえてワインディングが続く旧道を選ぶなど、地元を知り尽くした「ドライブ好きが選んでいる」感がビシビシと伝わってきます。
取材は3月上旬だったため多くの区間で沿道にまだ雪が残っており、いつも以上に慎重な運転が求められましたが、その先では北アルプスを間近に望む絶景に出会うことができました。
※ ※ ※
最終的には走行距離126キロ、ゴールまでの所要時間は5時間以上が経過。
スバロードをこれから体感する人のために、ここではあえて旅程の細かい話は記しませんが、驚きが続くドライブを堪能できました。
信号もほとんどないようなコースでなかなかの長丁場でしたが、本当にただただドライブを楽しめるので「運転が大好き!」というスバルオーナーにとってもかなりの満足度となるでしょう。
また変化に富んだ風景とともに、要所要所でその土地にまつわる歴史の話や地名の由来など、思わず誰か話したくなるような興味深い音声ガイドが入り、ほどよく立ち寄り地もあるので、同乗者も飽きずに過ごせるはず。
実際あっという間だったというのが本音です。
今回の相棒だったソルテラも、BEVらしいスムーズで鋭い加速は山道でもストレスのない走りが堪能できるとともに、静粛性も高いことから音声ガイドがしっかり耳に入って来るのも好都合でした。
これはたまたまだったのか、立ち寄り地に急速充電器が設置されていたのも有難いところ。
このあとの旅程の都合もあり、途中の中継ポイントを全て満喫できないまま、ただ立ち寄っただけというところも多くあり、後悔が残ります。
観光スポットをもっとじっくりと巡り、お土産選びやご当地グルメなども満喫したら、さらに数時間はかかりそうな予感。
全て行くと丸々一日でも回り切れないほどで、逆に言えば、数日間かけてじっくりと巡ってみたり、同じコースでも何度も楽しめう充実したコース設定となっており、実に練り込まれた行程だとわかります。
しかも四季折々で景色も大きく変わりそうなコースだけに、季節ごとにまた違った発見もあるでしょう。
春になったら、改めて同じコースを巡ってみたい……そう思えるドライブアプリでした。
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