高速代安くなって「サイコー」! 恩恵大きい「ETC2.0」なぜ普及しない? 「普通のETC」より“メリット大”! でも広まるのは「数年先」か
今や高速道路を利用するドライバーの9割以上が利用している「ETC」。その進化版である「ETC2.0」は、運転支援情報の提供や割引サービスなどメリットが満載ですが、なかなか普及していないようです。その理由について探ってみました。
「ETC2.0」は「普通のETC」からどう進化しているのか
高速道路の料金支払いを自動化する便利なサービス「ETC」の進化版として、2015年に導入が始まった「ETC2.0」は、料金の割引や一時退出サービスがあるなど、お得で使い勝手が良いにもかかわらず、じつはあまり普及が進んでいません。
その理由はどこにあるのでしょうか。
![実はメリットあるのに…「ETC2.0」普及しない理由とは[画像はイメージです]](https://kuruma-news.jp/wp-content/uploads/2019/04/20190422_etc_003.jpg)
まずは、ETC2.0の概要をおさらいしてみましょう。
最大の特徴は、従来の自動料金収受システムに加え、道路・車両間の双方向通信機能が備わったことです。
これにより位置情報からの運転支援や、より充実した交通情報の取得がリアルタイムで可能になります。
その情報範囲は約1000km分。渋滞情報や迂回ルート、前方の事故や落下物、カーブの先の見えない渋滞、天候の急変などの情報を音声や画像でドライバーに知らせてくれます。
合流地点や急カーブ、事故多発エリアなどの情報も知らせてくれるので、安全運転に役立ちます。
うれしいのは、事故多発地点や危険個所などの情報に高速道路だけでなく生活道路も含まれるということ。
従来のETCは高速道路を利用するときしか使いませんが、ETC2.0は一般道でも役立つのです。
となれば、普段は高速道路をあまり利用しない人にも大きな利用価値があります。
また災害発生時には、リアルタイムで情報を取得してドライバーの安全確保を支援。
通行実績を元にナビゲーションシステムなどと連携して「通れるマップ」を提供し、救急車両や救援車両などの被災地への運行を支援します。
このように、ドライバーの安全で効率の良い運転をきめ細やかに支援してくれるのがETC2.0なのです。
魅力はそれだけではありません。特定区間での料金割引サービスや「一時退出サービス」といった便利でお得な特典も付いています。
料金割引サービスは、東京都内および名古屋市内の大都市圏で実施されています。これは渋滞緩和を目的としており、圏央道や東海環状線へ迂回すると料金が2割引きになります。
一時退出サービスは、高速道路を一度降りて休憩しても料金が変わらないサービスです。
パーキングエリアなどが不足している全国23カ所のインターチェンジで行われており、インターチェンジから2km以内にある道の駅を利用し、2時間以内に同じインターチェンジから同一方向に再進入すれば、降りずに走行した場合と同じ料金で利用できます。
このようにETC2.0は、使い勝手はもちろん、お得感も満載のシステムなのです。
何故普及しないか? 一般利用者に言う話じゃねえだろ。道路会社の役員会で真剣に考えれば、すぐ解決する話だよ。
値下げの英断しなさい、ボンクラ天下り共。