意外と知らない!? 冬から夏へタイヤ交換「組み換え」or「履き替え」何が違う? お手軽&安く済むのは一体どっち?
冬タイヤから夏タイヤへ交換する時、タイヤ専門店やカー用品店に作業を依頼する人もいるでしょう。タイヤ交換の工賃表などを見ると「組み換え」と「履き替え」がありますが、いったい違いは何なのでしょうか。
「組み換え」と「履き替え」どう違う?
春になり、冬タイヤ(スタッドレスタイヤ)から夏タイヤへ交換をする時期になりました。
タイヤ交換についてインターネットやカー用品店をチェックしてみると、「組み換え」と「履き替え」という2つのメニューがあることに気が付きます。
これらはいったい何が違うのでしょうか。

「両者の違いを知るには、まずタイヤ交換の手順を知る必要があります」と話すのは、タイヤショップスタッフのTさん。
基本的な工程は、以下の通り。
1.タイヤをホイールごとクルマから取り外す
2.古いタイヤをホイールから外す
3.新しいタイヤをホイールに付ける
4.タイヤをホイールごとクルマに取り付ける
組み換えとは、ホイールからタイヤを外して、そのホイールに別のタイヤを付けることを指し、上記手順では2番と3番の作業が該当するのだといいます。
ただ、ホイールからタイヤを外したり付けたりするのは、ホイールがクルマに装着されている状態ではできません。まずホイールごとクルマから取り外さなければならず、最終的に再びクルマに取り付けることになります。
そのため料金表などでは一連の作業(1番~4番)を組み換えと呼ぶことが多々あるそうです。
「履き替えは、ホイールごとタイヤを交換することです。タイヤとホイールのセットを別のセットへと替える作業です」
これは「付け替え」と呼ばれることもあります。
ホイールごとタイヤを取り外し、別のタイヤがついているホイールに交換する、つまり1番と4番の作業にあたるのですが、この作業自体は「脱着」といい、たとえば取り外したタイヤとホイールのセットをもう一度付け直す場合は履き替えとはいいません。
組み換えのメリットは、「別途ホイールを用意しないで済むことと、新しいタイヤにせよ、外したタイヤにせよ運搬が容易なこと」だと前出のスタッフTさんはいいます。
一方で、デメリットについては「専用工具(タイヤチェンジャー)が必要になるためDIYが難しいことや、組み替える際にタイヤを傷めやすいこと、タイヤだけでの保管だと劣化しやすいこと」と言い、基本的にプロに任せるのが一般的となっています。
履き替えのメリットは、「何よりも作業工程が少ないこと」。つまり作業時間は短くなり、そのぶん工賃も安くて済みます。保管についても、タイヤだけよりホイールとセットのほうが傷みにくいという利点があります。
その反面、タイヤだけでなくホイールもセットで用意しなければならず、初期費用がかさむことや、タイヤだけより重いため運搬が大変になるというデメリットがあります。
工賃については、手順の1番から4番まで必要な組み換えが高く、1番と4番だけの履き替えが安くなります。また、組み換えではホイールのバランスを調整する作業も必要となるため、そのぶんの費用も追加でかかります。
参考までに、都内にあるタイヤショップとカー用品店、ガソリンスタンドでの価格(17インチタイヤ・1台分・消費税込み・2024年10月調査)を紹介します。
■タイヤショップA
組み換え:8800円(バランス調整料含む)
履き替え:4400円
バランス調整:※組み換え料金に含まれる
■カー用品店B
組み換え:1万3200円
履き替え:4400円
バランス調整:8800円
■ガソリンスタンドC
組み換え:1万6500円
履き替え:1万1000円
バランス調整:4400円
組み換えと履き替えは一長一短。どちらが正解とかはなく、ましてや近年はタイヤの保管サービスを実施しているカー用品店やディーラーがあるので、ますますその差は小さくなっています。
※ ※ ※
ホイールをスチールからアルミにしたい、あるいはインチアップしたいといったときは履き替えが必須になりますが、擦り減ったタイヤを新品に交換する場合は組み換えを選ぶドライバーが多いそうです。
こんなわかりきった内容を載せて、何の意味が?!(初心者向けの記事かしら?)