えっ…!? タイヤは路面熱すぎでも溶けない? でも劣化は進む! 夏タイヤの交換目安はいつ?
炎天下の路面は素手では触れないほどの温度に達することもあります。そうした場合にタイヤが溶けることはないのでしょうか。また夏タイヤの交換時期や寿命はどうなっているのでしょうか。
夏タイヤ(サマータイヤ)は路面が熱くても溶けないの?
クルマのタイヤには様々な種類があります。大きく「夏タイヤ(サマータイヤ)」、「冬タイヤ(スタッドレスタイヤ)」、「オールシーズンタイヤ(全天候タイヤ)」に分類することが可能です。
そうした中で新車時など純正装着されていることが多い夏タイヤにはどのような特徴があり、また寿命はどのくらいなのでしょうか。
![夏タイヤ(サマータイヤ)は熱すぎる路面でも溶けない? 夏タイヤはいつ交換すべき?(画像はイメージ)](https://kuruma-news.jp/wp-content/uploads/2024/07/20230720_Tire_001.jpg?v=1689817858)
元々、夏タイヤは冬以外の季節に装着することを前提に開発されており、外気温7度以上でパフォーマンスを発揮できるようになっています。
また、乾燥した路面で最適なグリップを誇る特徴がある上に夏タイヤは温度変化にも強く、夏場のような路面温度が高い時期でも性能を落とすことなく走行が可能です。
ほかにも夏タイヤは、車種によってバリエーションが豊富なのも特徴です。
静粛性に優れ、低振動の「コンフォートタイヤ」やグリップ力を高め、スポーツ走行の性能を引き上げた「ハイパフォーマンスタイヤ」、ぬかるみや砂利道など悪路で性能を発揮する「オフロードタイヤ」などを選べるのも夏タイヤタイヤの魅力と言えます。
一方で、冬タイヤと呼ばれるものは「スタッドレスタイヤ」のことを指し、積雪時や路面が凍結している際でもスリップしにくい特徴があります。
さらにスタッドレスタイヤは、低温でもゴムが硬くなりにくい特徴があるので、路面温度が低い冬場では最適なグリップを誇ってくれます。
また近年注目されているのが「オールシーズンタイヤ」というもので、その名の通り季節問わず装着して走行出来るというものです。
性能面ではメーカーや製品による異なりますが、基本的に雪道などでは冬タイヤに劣るものの多少の積雪でも走行出来ます。
一方で、乾いた路面でも寿命がそれなりに持つという特徴を持っていることから、積雪が少ない場所などに住んでいる人には魅力的なものです。
このように様々な種類が存在するタイヤですが、最もオーソドックスで純正装着もされる夏タイヤですが、路面が熱すぎて溶けてしまうことはあるのでしょうか。
路面温度が高い道路での走行に関して、ブリヂストン広報部の担当者は次のように話します。
「夏タイヤに使っているゴムの種類によって違いはありますが、温度が高くなるにつれてゴムは柔らかくなる傾向にあります。
そのため、夏タイヤはサーキット走行時の熱によって、表面が溶けているように見える場合がありますが、実際に溶けているわけではありません」
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このように路面が熱くても基本は溶けることがないようですが、それでもゴム製となるためゴムの特性が経時劣化するのに伴い、タイヤの特性も変化すると言います。
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