1万円ちょいで18インチのハイグリップタイヤが買えるって!? タイ発のOTANI(オータニ)BM2000をジャーナリストが徹底試乗!【PR】

タイのタイヤブランドである「OTANI(オータニ)タイヤ」の「BM2000」というスポーツタイヤが、オートウェイから発売されました。価格はなんと送料税込みで8240円から!今回はこの格安スポーツタイヤを一般道・高速道路・サーキットにて、自動車ジャーナリストの橋本洋平さんが試乗します。

日本での知名度はまだまだこれから!オータニタイヤってなんだ!?

 安全性や性能をきちんと考えた上で、ユーザーにとってメリットのある輸入タイヤを数多く提供している、輸入タイヤ通信販売大手のオートウェイから、またまた興味深いタイヤが発売されました。

今回紹介する、オートウェイが販売するタイのタイヤブランド「OTANI(オータニ)タイヤ」の「BM2000」

 それがタイのタイヤブランドである「OTANI(オータニ)タイヤ」の「BM2000」というスポーツタイヤです。

 日本の自動車用タイヤとしてはあまりなじみのないオータニタイヤですが、実は農業用のトラクターなどのタイヤとしては日本でもかなりの知名度を誇っているほか、本国のタイでは乗用車用タイヤのトップシェアを誇っているメジャーなブランドです。

オータニタイヤ「BM2000」の耐摩耗性能を示すトレッドウェアは180。かなりのやる気を感じるタイヤだ

 オータニタイヤの会社設立は1986年で、翌年1987年からはタイヤブランドが始まり、日本で製造が開始されました。2002年からは生産の拠点を日本からタイへ移すとともに、農業用車両を生産するクボタへのOEM供給も始めるなど、実は日本とも密接な関係を持っているタイヤブランドなのです。

 そんなオータニタイヤの「BM2000」は、同社がラインナップする乗用車用タイヤの中でもかなりのスポーツモデルです。耐摩耗性を示すトレッドウェアは180と表記されていて、この数値は日本のハイグリップタイヤを見渡してもなかなかお目にかかれない数値になります。

 つまり、このタイヤがターゲットとするところはサーキットユース前提なのは言うまでもないでしょう。

オータニ「BM2000」は235/40R18サイズで送料税込み1万2800円!

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 そして、このようなハイグリップタイヤでありながら、今回試す235/40R18サイズの場合、1本あたりの送料税込み価格は1万2800円と、かなりリーズナブルな点も注目すべきポイントでしょう。実際に走らせてみて、果たしてどれだけの性能があるのか気になるところです。

オータニタイヤ「BM2000」をBRZに装着。サイズは235/40R18をチョイスした

 実際にタイヤを見てみると、トレッドはいかにも走りを意識していそうなV字型で放射線状のパターンが刻まれています。ショルダーブロックの面積もかなり大きくとられており、コーナリング時、頼りになりそうな印象です。

 雨季があるタイのメーカーだからなのか、溝の深さはかなりあり、ウエットでのグリップ性能も期待できそうな顔つきと言っていいでしょう。メーカーのオフィシャルページを確認してみると、高性能ゴムコンパウンドの採用やケース剛性を高めたというアピールもありました。

 今回はそんなタイヤの性能を120%味わおうと、くるまのニューススタッフが所有する、ZC6型のスバル「BRZ」ターボ仕様に「BM2000」を装着することになりました。

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トレッド中央から放射線状に刻まれたパターンからは、排水性の高さがうかがえる
スクエアなショルダーで路面へのグリップ力を最大化させている
スポーツ性能の高さを感じさせるサイドウォールのデザイン
筆者の橋本洋平は、GAZOO Racing 86/BRZ Race 2019年シーズンのクラブマンシリーズエキスパートクラスにおいて、シリーズチャンピオンを獲得した経歴をもっている

 このBRZは約300馬力を発揮しており、サーキットでの走行性能を重視したハードなスプリングのサスペンションキットが装着されています。

 果たしてオータニタイヤ「BM2000」はこのクルマの走行性能を受け止められるか否か!? タイヤにとってはたまったものではないテストになりそうですが、そこは厳しく行ってみましょう!

ロードノイズは大きめだが ハイグリップタイヤとしては及第点レベル

ワインディング路を走るBRZ。一般道のコーナリングでも高いグリップ性能を感じることができた

 まずは一般道を走らせてみます。いくらスポーツ走行をターゲットにしているとはいえ、サーキットへの行き帰りはどうしても一般道を走る場面が多くなるため、日常的な使い勝手も重要な要素です。

過給機からのバックタービン音や、抜けの良いマフラーから発せられる音によってタイヤの騒音はそう気にならない

 走り出してまず感じることは、いかにもスポーツタイヤらしい音を発しているなということでした。ケースの中にあるベルトがかなりの高剛性なのか、サーキット専用タイヤのような「ビーン」という低音がタイヤハウス辺りから聞こえてきます。

 普通の人ならうるさいと感じそうではありますが、スポーツ性能を重視したタイヤであればこのような音を発するタイヤが多いのも事実です。

 言い方を変えれば、「なかなか期待できそう!」と思うことも事実で、サーキットに行くような人であれば許される範囲内だと思います。まして今回のテスト車両はマフラーも変わっている少しにぎやかなチューニングカーですから、タイヤの音よりも他が上回るわけで、実際のところ気になるほどではありませんでした。

 このようにスポーツタイヤらしいノイズを発する「BM2000」ですが、ステアリングの初期応答はそれほどシャープではない印象です。

一般道の乗り心地は硬すぎず柔らかすぎず ちょうどいい塩梅だ

ワインディング路を走るBRZ。一般道のコーナリングでも高いグリップ性能を感じることができた

 ステアリングのニュートラル付近の応答性はこの手のタイヤとしてはマイルドな部類であり、タイヤがたわんでから一気にクルマが向きを変えて行く感覚があります。おそらくこれは溝の深さからくるヨレなのでしょう。

「BM2000」はトレッドウェア180のスポーツタイヤとしては深すぎるくらいトレッドの溝が深いので、この辺りは仕方がないところかもしれません。

 乗り心地に関しては、硬すぎず柔らかすぎず、ちょうどいい塩梅(あんばい)の印象です。今回のBRZのサスペンションはフロント10kg、リア9kgというハードなスプリングが装着されていますが、その割には路面の凹凸などで大きな突き上げを感じることはありませんでした。

 ショルダーの剛性が高いためか微小な振動を感じることはありますが、これもモータージャーナリストという仕事柄、他のタイヤと比較してこそ感じるもので、一般的なドライバーが乗る分には気にならないと思います。

直進安定性能の高さが◎! 速度が上がるほどネガな印象がなくなる

タイヤのショルダー剛性が高く、微小な振動を感じ取ることがあるが、それが不快なものかといえば影響は小さなものだ
高速道路での巡航やレーンチェンジで、ヨレを感じることが少ないのはケース剛性の高さが寄与している

 高速道路を走ってみるとまず感じたのは直進安定性能の高さでした。一般道のコーナリング時ではブロックのヨレを感じることもありましたが、速度を出す必要がある高速道路ではヨレを大きく感じることはありません。

 レーンチェンジをしてみてもその印象が変わらないのは、ケースの剛性が高いことが要因でしょう。このタイヤは速度を上げた時の方が良いフィーリングだと感じました。

 さて、一般道や高速道路ではそんな印象だった「BM2000」ですが、タイヤの限界を試すことができるサーキット走行ではどうでしょうか。

OTANI BM2000の詳細はこちら!

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