連休時に注意! 工事車両との事故どうなる? 「事故多発!」とNEXCOが警告も! 事故後はどう対応すべきか
工事規制の注意喚起はどの位置から始まる? 通常の事故と対応異なる?
さらに、高速道路で工事規制をおこなう際には規制区間の前から標識を設置して注意を呼びかけているため、その点にも留意しましょう。
規制方法に関して前出の担当者は以下のように説明しています。
「工事規制の際は道路工事をしている1500m前から注意喚起をおこないます。
具体的には1500m前と1000m前の地点に道路工事中の警戒標識を設置し、800m前の地点には車線数絞り込みの警戒標識を設置します。
また500m前地点に道路工事中の標識、300m前地点に車線絞り込みの標識をそれぞれ設置。
そして200~300m前の地点にクルマが走行すべき車線を示す矢印板を置いて車線を絞り込みます。
この規制方法はあくまで一般的なもので、道路の場所や形状などに合わせて適宜変更することもあります」
そのほか、このような事故が発生する原因について担当者は、次のように述べています。
「大きく2つの原因があると分析しており、1つめは車線が規制されるギリギリまでドライバーが車線変更をおこなわず、車線がせばまってくる場所で無理に追い越しをすることです。
また2つめの原因としては、漫然とクルマを運転しており規制表示に気づかずに突っ込んでしまうことが考えられます」

事故を起こさないためには、車線の規制が告知されている場所ではゆとりを持って車線変更をすること、規制情報を注視しておくことが重要といえるでしょう。
また一般のクルマと規制車両との事故が発生した際の対応について、担当者は「基本的には一般的な交通事故と同様であり、高速隊(高速道路交通警察隊)の警察官が実況見分などの事故処理をおこないます」と回答しています。
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これらのように工事規制車両に突っ込むといった交通事故を起こさないために高速道路の規制情報をよく確認する、まわりの表示板や警戒標識を注視する、ギリギリで車線変更をおこなわないなど安全運転を心がけましょう。
Writer: 元警察官はる
2022年4月からウェブライターとして活動を開始。元警察官の経歴を活かし、ニュースで話題となっている交通事件や交通違反、運転免許制度に関する解説など、法律・安全分野の記事を中心に執筆しています。難しい法律や制度をやさしく伝え、読者にとって分かりやすい記事の執筆を心がけています。



























