【前編】ジムニーならアルパイン! 現行型ジムニー/ジムニーシエラの魅力を底上げする車種専用インフォテイメント製品 〜解説編〜【PR】
アルパインから、現行型ジムニー(JB64W)/ジムニーシエラ(JB74W)をアップデートする車種専用の3つの製品が登場しました。現役ジムニーオーナーの筆者(河西啓介)が、その製品の魅力に迫ります。本企画は前編「解説編」と後編「体感試乗編」の2本立てで、本記事では前編の解説編をお届けします。
ジムニー/ジムニーシエラのエンタメ性能を向上させる3つの製品が登場
スズキ「ジムニー(JB64型)」に乗り始めて3年余りがたちます。きっかけは東京都心から千葉県の南房総市へと移り住んだことでした。田んぼと森に囲まれた一軒家、はっきり言ってかなりの“田舎”です。こちらに住み始めてすぐ「この暮らしに必要なのはジムニーだ!」と思い、知り合いのツテをたどり購入したのです。
その選択に間違いはありませんでした。ガタガタと荒れた舗装の道、軽自動車同士がやっとすれ違える狭い農道、そんな道に出くわすたび「ジムニーでよかった」と思う日々です。また田舎に住んでいると、台風や大雨などによる自然災害をより身近に感じるのですが、小さくてタフなジムニーに乗っていると「こいつがいれば、なんとかなる」と思わせてくれます。
そんなふうに僕(河西啓介)にとってジムニーは頼れる相棒であり、生活の「道具」でもあります。軽自動車なので絶対的なパワーや室内の広さという面で足りないところはありますが、そこは最初から求めていないので、まったく不満はありません。ただし個人的な理由ではありますが、ひとつだけ物足りなさを感じる部分もあります。それは「音響」です。
僕はモータージャーナリスト業と並行して、音楽活動をしています。そのためクルマの中で音楽を聴くのはもちろん、移動中にレコーディングやリハーサルの音源をチェックすることもあります。そんなときジムニーに標準で備わっているオーディオやスピーカーは、音質的にかなり不足を感じるのです。いつか音響面をグレードアップしたいな、と考えていました。
今回「アルパイン」がジムニー/ジムニーシエラ用のインフォテイメント製品(※)を発売するとのことで、いち早くそれを試す機会を得ました。
デモカーのジムニーシエラに取り付けられているのは、現行型ジムニー/ジムニーシエラ専用に開発されたカーナビゲーション、ドライブレコーダー搭載デジタルミラー、そして「MetioSound(メティオサウンド)」と名付けられた専用のサウンドシステムです。
※インフォテイメント製品とは、情報(インフォメーション)と娯楽(エンターテインメント)を組み合わせた車載システムのこと
大胆かつ自然なインダッシュ! ラギッドデザイン10型カーナビ「BIG X」
ナビゲーションシステムは「BIG X」と呼ばれるアルパインの大画面ナビシリーズをジムニー専用に仕立てた「ジムニー/ジムニーシエラ専用10型カーナビゲーション BIG X(EX10NX2-JI-64)」。
ちなみに僕のジムニーに付いているのは8型ナビなのですが、こちらは10型で、実際に見るとかなり大きさが違います。
しかし、インダッシュタイプの「ジムニー専用設計」をうたうだけあって、その大きなディスプレイがジムニーのインパネに違和感なく収まっているのはさすが。
10型「BIG X」のフェースパネルを固定する4本の金属ボルト、ディスプレイの下に直線的に配置される操作キー、メーター照明とコーディネートされたアンバーライティングなど、ジムニーの雰囲気に合わせた“ラギッド”なデザインもクルマに合っています。
ちなみにラギッドとは「武骨な」という意味で、ファッション用語としてもよく使われる言葉です。
操作キーは、純正ナビ下のパネルを取り外したスペースに配置されます。純正パーツを取り外して、ナビ自体を下げて装着するという手法には驚きましたが、ごく自然に収まっており“純正然”としているからこちらも驚きです。
またジムニー/ジムニーシエラ専用の10型「BIG X」には、HDMI/USB接続ユニットが同梱(どうこん)され、センターコンソールのシフトゲート前に配置することができます。これまた、ジムニーの純正内装にマッチし、うまく溶け込んでいます。
さらにCD/DVD/SD/地デジなどのフルメディアに対応していることと、Apple CarPlay(ワイヤレス接続対応)/Android Auto、そしてAmazon Alexaの音声認識に対応している点も特長です。
ジムニー用にアームを専用設計 ドライブレコーダー搭載10型デジタルミラー
「ジムニー/ジムニーシエラ専用ドライブレコーダー搭載10型デジタルミラー(DVR-DM1000A-IC-JI-64-2)」は純正ミラーにかぶせて装着するタイプではなく、1ピース構造の専用アームごと交換するもの。
デザイン的にスリムに収まる、取り付けが強固になる、横やフロントウインドウ越しから見ても配線が目立たずすっきりと取り付けられる、などのメリットがあります。
ドライブレコーダーが搭載されているので、ドライブレコーダーを別に取り付ける必要がないのも、ウインドウまわりの面積が狭いジムニーには大きな利点です。
ありそうでなかったルーフスピーカー&ドアウーファー「メティオサウンド」
「ジムニー/ジムニーシエラ専用ルーフスピーカー&ドアウーファー メティオサウンド(MS-165-JI-64)」は、アルパインならではのユニークな音響システムで、天井に設置されたスピーカーが特徴です。
主に中・高音域を乗員の耳に近いルーフから発することでロードノイズの影響を受けにくく、クリアに聴くことができるよう設計。ルーフライニングに埋め込むタイプの車種専用スピーカーは、社外品としては今までありそうでなかったものです。
加えてドアには16.5cmのドアウーファーを設置。ジムニーの純正スピーカーが10cmなので、大幅なサイズアップです。低音にかなりの重厚感、迫力が増すのは間違いないでしょう。
また「メティオサウンド」には、ジムニー用にチューニングされた専用のネットワークが付属するため、基本的にナビ側のイコライザーはフラットの設定で使用します。
ジムニー/ジムニーシエラにありがちな不満を解消してアップグレード!
先に、僕が愛車のジムニーでひとつだけ物足りなさを感じるのは「音響」と書きましたが、じつはドライブレコーダーの装着も懸案事項であり、ナビはスマホのグーグルマップ頼りで、インパネ中央に鎮座しているディスプレイナビは、ほとんど使っていないという状況。
そう考えると、サウンド、ドライブレコーダー、ナビのすべてをアップグレードできるアルパインのインフォテイメントシステムは、かなり魅力的に思えてきます。
解説編はここまで。実際に試してみないとその製品の良しあしは判断できません。後編では、実際にアルパインのジムニー専用製品を体験した様子をリポートします。
[Text:河西啓介 Photo:安田剛]