トヨタ、日産も『あおり運転』対策? SOSコールで助けを呼ぶことも可能
社会問題までに発展した『あおり運転』。トヨタやホンダを始めとする自動車メーカーは救急通報システムで助けを呼ぶことも可能とアナウンス。どのようなときに使えば良いのでしょうか。
自動車メーカーも『あおり運転』対策を?
最近、連日のようにニュースなどで取り上げられる『あおり運転』。今回、新型車に搭載される機能があおり運転などの被害にあった場合にも役に立つことで話題となっています。自動車メーカーが取り組む、新たな対策方法とは、どのようなものなのでしょうか。
あおり運転が社会問題まで発展したきっかけは、2017年6月に神奈川県内の東名高速で発生した『あおり運転』などによる悪質な行為を原因とする交通死亡事故(2人死亡)の社会的な反響をうけてのことです。
その後、警察庁は2018年1月に全国の警察に取締り強化を通達するなど「あおり運転」問題の抑止を図り、ヘリコプターによる上空からの取り締まりなども行われています。
また、ユーザー自身も『高速道路上であおられたらSA/PAに避難して通報する』という認識や万が一を録画しておくために、ドライブレコーダーを装着するなど問題に対する意識が高まっています。
そんななか、日産は2019年3月28日に発売された新型軽自動車「デイズ」のオプション機能として、『SOSコール』を設定しました。『SOSコール』は、ひとつでコールセンターと通話できるほか、事故の際にドクターヘリやドクターカーの要請が可能な救急自動通報システムです。
従来、救急自動通報システムの使いみちとしては、事故時にコールセンターとやり取りをすることで、事故対応や怪我人対応などを速やかに行うというものです。
また、乗員が意識不明状態やエアバッグの開閉状況によって、消防本部や救急病院などと連携してドクターヘリやドクターカーの早期出動判断につなげ、交通事故での救命率向上を目指しています。
日産「デイズ」の担当者は、『SOSコール』の使い方について、次のように説明します。
「緊急通報システムには使い方が2つあります。ひとつは事故が起こった場合に、エアバッグが開く衝撃があるとコールセンターに自動的に車種や車速データ、所有者などの情報が通報されます。
もうひとつの使い方は、高速道路などであおられた際に手動で『SOSコール』を使って通報すると、コールセンター側で警察に通報するなどの対応や次のサービスエリアへの誘導を促してくれるなどです。今回の『デイズ』は、常識を変えるべく開発に取り組んだクルマなのです」
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以前から、トヨタやホンダは同様のサービスを展開していましたが、想定されていた使い方は事故時などのものでした。しかし、日産がアナウンスした手動での『SOSコール』の使い方は、社会問題となった『あおり運転』に対しても有効策のひとつになるかもしれません。
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