トヨタ、日産も『あおり運転』対策? SOSコールで助けを呼ぶことも可能
トヨタ、ホンダ、日産だけじゃない緊急通報システム
緊急通報システム「ヘルプネット」は、オペレーターが通報者との会話・要請により警察・消防等の救助機関に接続することで早期の救命・救助活動を可能にします。
対して、救急自動通報システム『D-Call Net』は、交通事故発生時の車両のデータを活用し、新たに開発した死亡重傷確率推定アルゴリズムを用いて、乗員の死亡重傷確率を推定したうえで、ドクターヘリ基地病院に通報することにより、ドクターヘリやドクターカーの早期の出動判断を行い、交通事故での救命率向上を図るシステムです。
ホンダは、救急自動通報システム『D-Call Net』を、2013年6月に発売した「アコード」以降、コンパクトカー「フィット」、ミニバン「ステップワゴン」、スーパースポーツカー「NSX」などが対応しています。
対してトヨタは、2015年から「ランドクルーザー」、「クラウン」やレクサス「LX」、「RX」などに採用。現在では、「アルファード」、「ヴェルファイア」、「カローラスポーツ」、「センチュリー」まで対応するなど、徐々に広がりを見せているのです。
緊急通報システム『ヘルプネット』について、トヨタやホンダは次のように説明しています。
「従来は、事故や怪我などの際に使われるような想定をしていました。しかし、最近はさまざまなトラブルが多くなっており、『あおり運転』も話題です。自力で警察に通報出来ない場合などに活用頂ければと思います」(トヨタ)
「基本的には、事故・急病時の救急連絡ですが、あおり運転対策としても有効と考えております。そのため、事故・急病時の救急連絡のみならず、あおり運転対策としても活用いただければと思います」(ホンダ)
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2019年3月28日には、救急自動通報システム『D-Call Net』に対応する企業に日産、スバル、マツダが加わったと発表されました。日産は今回の新型「デイズ」から対応となり、マツダは2019年発売の新型車より車載型で対応すると発表していることから、すでに国内導入が予定されている「マツダ3」や「CX-30」に搭載されると思われます。
クルマに備わる通報システムによって、『あおり運転』の新たな対応策や抑止力に繋がるか期待されます。
【了】
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