アイシンの超広大テストコースで最新車両+次世代技術を一挙に試乗!“メガサプライヤー”の現在地 2026年の実力を体験!「知能化・統合制御」と「乗降・快適性」の進化、そして目指す未来とは?【後編】
北海道豊頃町にあるアイシンの広大なテストコースで、技術説明会と試乗会がおこなわれました。トランスミッションだけでなく、EV、HEVなどのパワートレーン、サスペンション、ブレーキ、ボディなど多岐にわたっての技術展示に加え、現在市販されている最新技術の搭載車から次世代の技術提案の開発車両まで、合計10台の試乗車が用意されました。山本シンヤ氏による前後編でお届けするレポートの、第2弾です。
ドライブモードを「自ら選択する」のではなく「AIから提案される」!
メガサプライヤーのアイシンが、北海道豊頃町にある広大なテストコースで、技術説明会と試乗会をおこないました。
トランスミッションだけでなく、EV、HEVなどのパワートレーン、サスペンション、ブレーキ、ボディなど多岐にわたる技術展示を用意。現在市販されている最新技術の搭載車から次世代の技術提案の開発車両まで、合計10台を試乗する機会も設けられ、たっぷりと取材することができたので、詳細にレポートします。
前編では、アイシンの骨格やパワートレインといったハードウェアの革新を紹介しました。後編では、それらを束ねてドライバー1人ひとりに寄り添う「知能化・統合制御」と「乗降・快適性」の進化、そしてアイシンが目指すべき未来像を掘り下げていきます。
まずは「走る・曲がる・止まる」の各アクチュエーターを一元化し、周辺センシングや地図データと融合させたのが「車両運動統合制御」になります。今回レクサス「RX 500h」で体験した「パーソナライズ機能」は、走行中のステアリング舵角やペダル操作からAIがドライバーの運転特性や癖を判定し、最適な乗り味をクルマ側から提案・提供してくれるというものです。

最初はデフォルト状態で周回路を走り、車両側からセンシングを受けます。すると、AIエージェントから「あなたはアグレッシブ志向です」との判定が下されました。それに基づき、瞬時に車両側の特性が自動で変更されます。
同じコースを再び走らせてみると、デフォルトよりもノーズがスッとインに入り、まるでクルマ全体の余分な重さが消えて重心が下がったかのような高い一体感にクルマが変化。 同乗のエンジニアに聞くと、スロットルレスポンスが鋭くなり、ステアリング反力やリヤステア(DRS)、ダンパーが引き締められているとのことでした。

その一方で、あえて真逆の「コンフォート(ショーファー)寄り」にも振ってもらいましたが、同乗者には穏やかで快適な反面、ドライバー目線では舵角の微修正が増えてしまうことも確認できました。走行後にデータを見せてもらうと、自分に合っているモードではステアリングの無駄な切り返しが激減し、クルマの安定性がより保たれていることがロジカルに証明されています。
現在多くのクルマに備わるドライブモード(インディビジュアルモードなど)は「人間が自分で選ぶ」ものですが、このパーソナライズ機能は「クルマが自分を理解して仕立ててくれる」という理想形。これは明日にでも愛車に欲しい機能です。
将来的には、サーキットでのドラテク向上ツール(ドライビングシミュレーターや走行レッスン)としても活用できそうですし、アイシンが自ら参戦する全日本ラリー参戦マシン(GRヤリスDAT)に投入して、実戦の中でさらに鍛え上げてほしいと感じました。




















































