“スーパーカブ”より安い! “30万円以下”のスズキ「スイフトスポーツ」! 5速MTもあってサイコーな「本格スポーツモデル」とは
排ガス規制強化などで原付が高くなる今、中古ではスズキ初代「スイフトスポーツ」が30万円台の例もあります。どんな魅力があるのでしょうか。
スズキが誇る「リアルスポーツコンパクト」
2025年11月から、新たな排出ガス規制が適用されることなどを背景に、総排気量50cc超125cc以下かつ最高出力4.0kW以下に制御した二輪車を第一種原動機付自転車に追加する制度がはじまりました。
これにより、2025年4月1日から、同条件の二輪車も原付免許で運転できる区分(新基準原付)が追加されました。その新基準原付の一例として、ホンダの「Dio 110 Lite」は23万9800円です。
「スーパーカブ 110 Lite」では34万1000円と生活の足も高くなってきました。いっぽう、中古車市場に目を向けると、新車では160万円以上した「本格スポーツモデル」が、スーパーカブより安い、30万円台の予算で購入できるケースがあります。
その代表格といえるのが、スズキ「スイフトスポーツ」の初代モデル(ZC31S型)です。

スイフトスポーツは、世界戦略車として開発されたスイフトをベースに、「リアルスポーツ コンパクト」をコンセプトに開発されたスポーツモデルです。
初代(ZC31S型のことを指す/スズキは海外市場で「イグニス」の名で発売した「HT81S型」を公式に初代とは定義していない)は、2005年9月7日に発表され、同月12日より発売を開始。以来、現在まで3世代にわたって展開されています。
初代のボディサイズは、全長3765mm×全幅1690mm×全高1510mmです。日本の道路環境でも扱いやすい5ナンバーサイズを維持しながら、専用のフロントグリルや2本出しマフラーなどを備え、標準モデルのスイフトとは一線を画すアグレッシブなデザインが特徴です。
足元には専用デザインのアルミホイールを装着し、内装にはホールド性を高めた専用シートを採用するなど、標準モデルとは異なる演出が随所に施されています。
パワートレインには、最高出力125PSを発生する1.6リッター直列4気筒DOHCエンジン(M16A型)を搭載。軽量な車体と専用チューニングされたサスペンションが組み合わされています。
トランスミッションは5速MTのほか4速ATを設定しています。
そんな初代スイフトスポーツですが、現在の中古車市場では”原チャリより安い”、非常にリーズナブルな個体が見られます。
車両本体価格が25万〜35万円前後、諸費用込みの支払総額でも30万円台に収まるものが比較的見つけやすい状況です。
その価格帯では、新しいものでは2008〜2009年式、走行距離が短いものでは5万〜8万km前後の個体も目立ちます。
当時の新車価格は、2008年12月発売の特別仕様車「スポーツ Sリミテッド」で、5速MT車が183万7500円、4速AT車が189万円でしたが、今やその数分の一の予算で手に届く存在となっています。
ただ、経年による劣化は避けられないため、購入時は整備記録や消耗部品の状態などを確認することが重要です。
最新の新基準原付が30万円を超える時代において、同等の予算で「1.6リッターの本格スポーツモデル」が所有できる事実は、クルマ好きにとって魅力的な選択肢といえるでしょう。
新車価格の上昇が続くなか、かつての本格スポーツモデルを安価に手に入れ、濃密なカーライフを送る。そんな「中古車ならではの楽しみ方」を、スイフトスポーツは教えてくれます。
Writer: 佐藤 亨
自動車・交通分野を専門とするフリーライター。自動車系Webメディア編集部での長年の経験と豊富な知識を生かし、幅広いテーマをわかりやすく記事化する。趣味は全国各地のグルメ巡りと、猫を愛でること。



















