ホンダ新型「N-BOX」登場へ! 価格は300万円? 日本一売れてる「軽スライドドアワゴン」の新モデル! 2028年登場の「期待の新型」どんなモデルに?

ホンダは5月の決算発表において、ついに2028年の新型「N-BOX EV」の市場導入を予告しました。それでは、N-BOX EVはどのような内容となるのでしょうか。考察します。

新たなN-BOXどうなる?

 ホンダは5月の決算発表において、ついに2028年の新型「N-BOX EV」の市場導入を予告しました。それでは、N-BOX EVの内容がどうなるのかを考えてみましょう。 

 まず、考えるまでもなく、エンジン車である「N-BOX」からEVとなるN-BOX EVに引き継がれるものがあります。それが背の高いボディに左右スライドドアという、いわゆるスーパーハイトワゴンというスタイルです。

 また、丸目のヘッドライトを使ったキュートな顔つきも継承されることでしょう。なんといっても、N-BOXは、スーパーハイトワゴンにキュートな顔つきを武器に、2011年の初代モデルから、これまで300万台以上を販売してきた、ホンダだけではなく、日本車屈指の大ヒットモデルです。

 軽自動車では2015年から11年連続で年間販売ナンバー1を守り通し、登録車をあわせても2022年から4年連続でナンバー1。まさに日本で一番に売れているクルマです。その最大の武器をEVに継承しないはずがありません。

 また、「N-ONE e:」や「N-VAN e:」など、すでに発売されているホンダの軽EVは、エンジン車の「N-ONE」や「N-VAN」のイメージを強く残すデザインが採用されています。そういう意味で、N-BOX EVも、ルックスは、ほとんどエンジン車と変わるものではないでしょう。

 では、何がポイントとなるかといえば、EVでは欠かせない一充電当たりの航続距離と価格でしょう。

 ここでN-BOX EVの航続距離と価格を予想する上で、参考になるのが、すでに発売されているホンダの軽EVと、ライバルたちのスペックです。

 ホンダのN-ONE e:は航続距離295kmで価格は269.94万円~(すべて消費税込)。N-VAN e:は航続距離245kmで価格は269.94万円です。航続距離の違いはありますが、価格は同じです。

 ライバルとなる日系の軽EVは、日産「サクラ」が航続距離180kmで価格が244.86万円~。兄弟車となる三菱自動車の「eKクロスEV」は航続距離180kmで価格が256.85万円~。また、両側スライドドアの商用バンとなるダイハツ「e-ハイゼット/e-アトレー」は航続距離257kmで314.6万円~、兄弟車のスズキの「eエブリイ」も航続距離257kmで314.6万円~と同じスペックとなります。

 また、7月28日の発売が予告されているBYDの軽EV「ラッコ」は、航続距離200kmと300kmの2グレードを用意。価格は現状では未定です。ただし、BYDはEV補助金の額が日本車よりも低いため、日本の軽自動車より低めの価格で登場するはず。そのため200万円前半での登場が予想できます。

新たな国民車どんなモデルに?
新たな国民車どんなモデルに?

 また、スズキが2025年のジャパンモビリティショーにおいて軽EVコンセプト「Vision e-Sky」も、近く市場導入が予想されています。こちらの価格は未定ですが、航続距離は270km以上を謳っていました。これもN-BOX EVのライバルとなるはずです。

 これをざっくり並べると以下のようになります。

ホンダ「N-ONE e:」航続距離295km 269.94万円~
ホンダ「N-VAN e:」航続距離245km 269.94万円~
日産「サクラ」航続距離180km 244.86万円~
三菱自動車「EKクロスEV」航続距離180km 256.85万円~
ダイハツ「e-ハイゼット/e-アトレー」航続距離257km 314.6万円~
スズキ「eエブリイ」航続距離257km 314.6万円~
BYD「ラッコ」航続距離200/300km 200万円前半(予想)~
スズキ「新型軽EV」航続距離270km以上 価格未定

 見比べてみれば、それぞれのスペックには、それほどの大きな違いはありません。航続距離は180~300km、価格は乗用で200万円前半~270万円、商用で270~315万円といったところです。

 ちなみに、軽自動車の場合、動力性能は上限の規制がありますから、それほどの差は出ないはずです。また、航続距離もエンジン車であっても軽自動車は、あまり遠出をしないと考えられていますから、200kmもあれば航続距離は十分。300kmあれば、+アルファの余裕と見ることができるでしょう。

 そのような点を踏まえれば、N-BOX EVの航続距離は、N-ONE e:とN-VAN e:、それほど変わらない250km程度になるのでは。また、価格も安さで勝負するとは考えづらいため、N-ONE e:とN-VAN e:と近いものになるのではないでしょうか。つまり、300万円に近い200万円台後半です。

 ただし、2028年投入というタイミングは微妙です。どういうことかといえば、エンジン車のN-BOXの次のフルモデルチェンジの予測が2029年になるからです。これまでN-BOXは初代から2代目、そして現行の3代目まで、きっちり6年ごとにフルモデルチェンジをしているのです。

 そうなると、2028年は、エンジン車の新型N-BOXの登場の1年前となります。モデル末期のEV派生モデルとして投入するのでは、フレッシュさが足りません。それを挽回するアイデアとしては、次世代プラットフォーム&デザインを、EVモデルが先取りしてデビューするというものがあります。

 そうなれば、N-BOX EVは、新しい世代としての価値がプラスされ、もう少し値段が上がり、300万円くらいになるかもしれません。

 また、価格に関しては、ライバルの動向も重要です。両側スライドドアのスーパーハイトワゴンEVのライバルとなるのはBYDの「ラッコ」です。

 このライバルの動向は、N-BOX EVの価格にも大きな影響を与えるはずです。もしも、ラッコが驚くほどのヒットを記録するのであれば、ホンダも、それを抑え込むためにN-BOX EVの価格も頑張るのではないでしょうか。ポイントはラッコの売れ行きです。注視しましょう。

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