なぜ「キラキラする道路」があるの? ガラスが入っている? 危なくない? 夜道で煌めく“謎の路面の正体は?
クルマで街を走っているとたびたび、キラキラと反射する道路を見かけます。この道路は太陽の光やクルマのライトなどに照らされた際、光り輝くのが特徴です。なぜ道路にこのような舗装がされているのでしょうか。
キラキラ光ってる道路、その正体は?
クルマを運転していると、朝日やライトなどに照らされてキラキラと光る道路を見かけることがあります。
【画像】「なんだこれ?」道路に「虹色のシミ…」正体は? (13枚)
では、一体なぜ道路にこのような舗装がされているのでしょうか。

クルマで街を走っているとたびたび、キラキラと反射する道路を見かけます。
この道路は太陽の光やクルマのライトなどに照らされた際、光り輝くのが特徴です。
SNS上ではこのキラキラ道路に関して、「道路のキラキラが好き。夜のお散歩が楽しい」、「なんで道路にラメが入っているのか気になる」などの声が寄せられています。
では、一体なぜこのような道路が作られたのでしょうか。
実は、このキラキラとした道路舗装のことを「カレット舗装」といいます。
カレット舗装は「ガラス入りアスファルト舗装」とも呼ばれ、一般社団法人 日本道路建設業協会のウェブサイトによると、「一般家庭から回収された廃ガラスびんを骨材の一部として混入したアスファルト混合物を用いる舗装」と紹介されています。
リサイクル用語では、ガラス製品を原材料用に細かく砕いた「ガラスくず」のことをカレットと呼ぶため、カレット舗装と言われています。
なお道路にカレット舗装をするとさまざまなメリットがあり、まず「道路の視認性が向上する」という点が挙げられます。
特に夜間、街灯がなく暗い道路においては、ガラスがクルマのライトを反射して光るため、ドライバーがその周辺を注意して通行するようになります。
このような効果を踏まえ、信号機のない交差点や見通しの悪い交差点のほか、歩行者・自転車を守る目的で歩道や横断歩道、サイクリングロードなどにカレット舗装を施しているケースも全国でみられます。
また、「再利用ができず処分に苦慮している廃ガラスびんの有効活用ができる」という点もカレット舗装の大きなメリットです。
一口にガラスびんと言っても、色や原料が異なるなどその種類はさまざまで、リサイクルに際しては色の異なるガラスの分別や異物の除去が難しい状況にあります。
そのような背景もあり、ガラスが道路素材として活用できることには大きな意義があるといえるでしょう。
加えて、信号や道路標識などを設置することなくドライバーに注意喚起ができ、道路の景観を損なわない点も魅力のひとつです。
その一方で、ガラス自体は滑りやすい素材であることから、ガラスとアスファルトの混合率によっては道路の摩擦抵抗が減り、車両が滑りやすくなる可能性も指摘されています。
さらにガラスには吸水性がなく、一般的な道路と比べて雨水や雪解け水などの水はけが悪くなるといった課題もあると考えられています。
ただし、上記のようなカレット舗装の特徴が交通事故の直接的な原因になるわけではありません。
事故の多くはスピードの出し過ぎや急ブレーキ・急ハンドルなどドライバーの運転ミスによって発生することから、事故防止には各個人の安全運転意識が必要といえます。
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キラキラ光る「カレット舗装」は、その特性を活かして信号機のない交差点や見通しの悪い交差点などで多く使用されています。
カレット舗装の道路を見かけたら、まわりに他の車両や歩行者などがいないか注意することが大切です。
とりわけ夜間は、クルマのハイビームを上手く活用し、周囲の安全確認をおこないましょう。
>加えて、信号や道路標識などを設置することなくドライバーに注意喚起ができ、道路の景観を損なわない点も魅力のひとつです。
あくまで注意喚起であり、一時停止などの法的拘束力はゼロ。
一時停止であれば停止線ペイントに加え標識が必ず必要となる。逆に標識さえあればペイントなどの表示は無くても一時停止義務は発生する。
なので道交法による根本的な事故抑止には繋がらない。
たまにニュースに出る一時不停止の誤検挙も標識が無かったり木々で隠れて視認出来る状態じゃなかったとか、ペイントや標識はあっても警察のデータベース上に一時停止の登録がなされてなかったなんてケースもある。
交通安全を周知徹底させるには『景観を損ねる』なんて悠長な事は言ってられない。