7年以上ぶり全面刷新!? “4ドアクーペ”のトヨタ新「カローラ」! “ガソリンエンジン”搭載もアリ&スポーティスタイル採用のコンセプトとは
ジャパンモビリティショー2025にて、トヨタはコンセプトモデル「カローラコンセプト」を世界初公開しました。どのようなモデルだったのでしょうか。
新型カローラ!?
2025年10月29日(一般公開は10月31日)から東京ビッグサイトにて「ジャパンモビリティショー(JMS)2025」が開催されました。
なかでもトヨタは「カローラコンセプト」を世界初公開しました。どのようなモデルだったのでしょうか。

1966年に誕生した初代カローラは、半世紀以上にわたり、世界中で愛されてきたロングセラーモデルです。
セダン、ワゴン、ハッチバック、SUVなど多彩なボディタイプを展開。現行モデルは2018年登場の12代目となり、累計販売台数は5000万台を超えています。
そうしたなか、JMS2025にて世界初公開されたカローラコンセプトは、次世代カローラの方向性を示すコンセプトモデルとして登場。従来のカローラ像とは一線を画すスタイリングとパッケージングを採用しています。
担当者は、「日本では“ザ・大衆車”というイメージが強いですが、世界では“スポーティに乗るカローラ”や“ハッチバックのカローラ”という認識もある」と話します。
そんな国ごとに異なるイメージに応えるべく、「みんなのカローラ」から一歩踏み出し、「TO YOU=誰かのためのクルマづくり」を目指したといいます。
展示車両は4ドアクーペスタイル。「もっと尖ったカローラがあってもいいんじゃないか、そんな想いで今回形にしています」と担当者は語ります。
外観は、低く構えたフロントノーズやグリルレスのフロントフェイスが印象的。従来のセダンやハッチバックとは異なり、よりスポーティで流麗なフォルムに仕上げられています。
また「普通はエンジンがあるとフードが分厚くなりがちなのですが、今回はBEV(バッテリー電気自動車)のようなシルエットのまま、エンジンを搭載できるんです」と説明。
続けて、「見た目は完全にBEVだよねってよく言われるんですが、実はBEVにも、ハイブリッドにも、エンジン車にも対応できる。どのパワートレインにも縛られず、地域やニーズに応じて選べるのがこのクルマの強みです」と担当者は強調します。
電動化が進む地域ではBEVを、そうでない地域ではハイブリッドやエンジン車を選択可能とし、どの仕様でも同じスタイルを提供できる点が今回の「TO YOU」というテーマに込めた想いだと語ります。
展示車両が左ハンドル仕様であった点についても、「海外の方も多く来場されることを意識しています」との説明があり、グローバル展開を前提とした思想が随所に見られます。
インテリアは、ドライバー中心のレイアウトでありながら、乗員全体の快適性にも配慮した設計です。
「ガラスが高い位置まで伸びているので、乗っていただくとすごく広く感じると思います」と語り、後方視界や安全性にも配慮。部品類はできるだけコンパクトにまとめられているとのこと。
室内空間では、ドライバー、助手席それぞれの過ごし方に合わせた設計を採用。ドライバー側は操作系を手前に配置し、遠くを見ながら操作できるように。助手席側は足元を広く取り、より自由に過ごせる空間に仕上げられています。
シートも上半分だけ仕様を変え、ドライバー側はタイトに、助手席側はヘッドレストにスピーカーを内蔵するなど、細部にわたってユーザー体験を追求しています。また、シフトレーバーにはカローラコンセプト型のクリスタルが採用されるなど、ユニークな仕様も魅力です。
※ ※ ※
市販化については「まだ未定ですが、開発は本気です。遠い未来の話ではなく、近い将来に可能性は十分あると思っています」とのコメントもあり、現実的な商品化への期待が高まります。
会場では、とくに海外ユーザーの関心は高く、来場者のひとりは「So beautiful」と強く反応していた姿が印象的でした。
カローラコンセプトは、スタイリングとパワートレインの柔軟性を両立させた次世代の提案といえます。今後の行方に注目が集まります。
Writer: シープロダクション
自動車を中心とした記事制作を手がけている制作ユニット。わかりやすく読みやすい構成を意識し、新車情報やカーライフに役立つ知識まで幅広く発信している。クルマ好きはもちろん、ライトユーザーでも楽しめるコンテンツを心がけている。

































