島根~鳥取が約150km「まるごと信号ゼロ」に!? 「山陰自動車道」出雲区間が悲願の開通 “壮大な高速計画”全通へ大きく前進

山陰自動車道の未開通部であった「出雲・湖陵道路」「湖陵・多伎道路」の2つの工区が、2025年3月5日に開通を迎えました。

山陰道のブツ切れ区間が解消

 山陰自動車道の未開通部であった「出雲・湖陵道路」「湖陵・多伎道路」の2つの工区が、2025年3月5日に開通を迎えました。
 
 これにより、島根県~鳥取県が約150kmにわたる高規格道路でつながることとなりました。

開通した山陰道の出雲区間(画像:国土交通省)。
開通した山陰道の出雲区間(画像:国土交通省)。

 山陰道は、兵庫県から鳥取県・島根県・山口県に渡って日本海側をつなぐ、総延長約380kmの高規格道路です。生活交通と混在する国道9号に代わって、中長距離ネットワークや緊急輸送の役割を担います。

 壮大な計画ですが、今やかなりの割合が開通済みとなりました。鳥取県と島根県ではほぼ全通で、未開通部はほんのわずかです。山口県では萩市・長門市の市街地の一部が開通しているだけで、事業化すらまだの工区も残っています。

 さて、残りわずかとなった島根県の未開通部のうち、今回は出雲市西部のブツ切れ区間が丸ごと開通を迎えました。

 具体的には、出雲IC~出雲湖陵IC~出雲多伎ICの2区間8.9kmです。JR山陰本線の出雲神西~江南~小田にあたる区間です。

 ここが開通したことで、鳥取県の大栄東伯ICから島根県の石見福光ICまで、約150kmが「信号ゼロ」で結ばれました。

 大部分が無料区間ですが、「米子西IC~東出雲IC」と松江道である「松江玉造IC~宍道JCT」、さらにその先の「宍道JCT~出雲IC」が有料区間となっています。

 今回の開通をふまえた、鳥取・島根両県の未開通区間をあらためて整理すると、以下のとおり。
●はわいIC~北条IC 5.9km【2026年度開通予定】
●北条IC~大栄東伯IC 7.6km
●石見福光IC~浅利IC 6.5km
●浅利IC〜江津IC 約7km【当面は整備する予定なし】
●石見三隅IC~遠田IC 15.2km【2025年度開通予定】
●遠田IC以西

 整備管理を担当する国土交通省 出雲河川事務所は開通日に、公式SNSで「鳥取~島根間の150kmが1本の道路で繋がりました!」と投稿。2200件を超える「いいね」が集まり、コメントでは「おめでとうございます! 便利になりますね」「ずっと待ってた山陰道開通!」「やっと開通!地元民としてはホント嬉しい」「ますます山陰の横断の交通の便が向上しそう。150kmも高速が続くのもなかなかに凄い」「松江〜浜田が2時間ちょっとか…すげぇや」など、歓迎する声が多数寄せられています。

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