クルマの「ウインカー」いつ出す? 正解は? 「ギリギリ点灯」はダメ! 30mって何で判断?

ウインカーを出すタイミングは、右左折する30m手前や車線変更の3秒前です。しかし、実のところ30m手前の地点というのは、どこのことでしょうか。

ウインカーを出すタイミングは早すぎても遅すぎてもNG

 道路交通法によると、ウインカーを出すタイミングは、右左折する30m手前や車線変更の3秒前です。
 
 しかし、実のところ30m手前の地点というのは、どこのことでしょうか。

ウインカーいつ出すべき?
ウインカーいつ出すべき?

 隣レーンを走るクルマが、ウインカーを出さずに前方に割り込んできて危険な想いをしたことがある人もいるかもしれません。

 安全な運転のうえでウインカーは重要な役割を果たしますが、適切に使用しなければかえって周囲を混乱させてしまうこともあります。

 それでは、ウインカーはどのタイミングで使用するのが適切なのでしょうか。

 実は、ウインカーを出すタイミングは道路交通法により決まっています。

 道路交通法53条では、ドライバーは右左折のほか、Uターンや徐行、停止、後退、また車線変更するときにウインカーで合図しなければならないと定めています。

 さらに、その行為が終わるまでウインカーを消してはいけません。

 ウインカーで合図するタイミングは、道路交通法施行令21条に記載されています。

 右折や左折しようとするときは、交差点など曲がる地点の30メートル手前、Uターンの場合も同様にターンする地点の30メートル手前で合図します。

 車線変更する際は、その行為を始める3秒前にウインカーを点灯させて合図します。

 徐行や停止、後退の場合は、その行為をしようとするときがタイミングです。

 つまり、あまりに早く合図を出しても、逆に遅すぎても、法に則るウインカーの使い方とはいえません。

 前出の例のように、ウインカーを出すべき場面で出さなければ合図不履行となります。

 また、右左折しないのに点滅させるなど、合図すべきでない場面で出すと合図制限違反に。いずれも、普通車の場合は反則金6000円、違反点数1点がです。

 とはいえ、30m手前や3秒前といわれても、なかなかタイミングを掴めないというドライバーも多いでしょう。

 なにか30m手前や3秒前をカウントする方法はあるのでしょうか。

 横断歩道のある交差点であれば、この先に横断歩道があると予告する、路上に白く描かれたダイヤマークが目安に使えます。

 横断歩道から30m、50mと離れた地点にあるので、2つ目のマークに到達したときがちょうど交差点から30m手前になります。

 また、一般道の破線を使うこともできます。5m長の破線が5mの間隔で描かれているので、ひとつの破線から次の破線までは10mとなり、それを3回くりかえすと30mです。

 比較的規模の大きい交差点では、停止線から30mほどは破線でなく実践が描かれています。

 より大きな交差点では実践がより長くなるので一概にはいえませんが、破線から実線にきりかわったのを目安にウインカーを出すのも方法です。

 車線変更の場合は、ウインカーを出し3秒待ってからクルマを操作する、という習慣をもつとよいでしょう。

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