トヨタ新型「プリウス」速攻試乗! 「エコカーからスポーティモデル」に刷新!? 速くて楽しい5代目の実力とは

「トヨタで一番つまらないモデル」が「トヨタで一番面白いモデル」に生まれ変わった? そのワケ

 ハード的には先代から大きな差がありませんが、乗るとここまで違うのはなぜでしょうか。

 開発責任者の大矢賢樹氏に聞くと次のように教えてくれました。

「基本素性の良さやTNGAの熟成も大きいと思いますが、一番は開発の進め方でしょうね。

 従来は極端にいえば『領域ベストを最後に整える』でしたが、新型はクルマベストを目指すために『ワンチーム開発』おこないました。

 その結果、領域を超えた議論ができ完成度も増したと思っています。

 さらに開発や生産技術のメンバーに早い段階でデザインを見てもらい、『このデザインに見合う走りとは?』、『このデザインを実現させるには?』など方向性の統一をシッカリおこなったことも大きかったです」

世界中で「かっこいい!」の声が! 5代目となるトヨタ新型「プリウス(プロトタイプ)」
世界中で「かっこいい!」の声が! 5代目となるトヨタ新型「プリウス(プロトタイプ)」

 見た目/走りから総じていうと、「トヨタで一番つまらないモデル」が、「トヨタで一番面白いモデル」に生まれ変わった、それが素直な感想です。

 そして、クラウンと同じようにクルマ好きにとって初めて自分事になったプリウスかもしれません。

 よりパワフルなPHEVは後日試乗予定ですが、HEVの実力を知ってしまったら、期待しかありません。

 トヨタは現在“群”でビジネスをおこなっていますが、GA-Cシリーズという意味いえば、新時代のスタンダードになった12代目カローラに対してよりスタイリッシュ&スポーティなキャラが与えられたモデル、つまり「現在版カローラ・セレス」のような存在なのかなと。

 となると、よりヤンチャなモデルも欲しくなってきます。

 例えば、BEVを黙らせるパフォーマンスを備えた高性能PHEV「GRプリウス」などはいかがでしょうか。

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Writer: 山本シンヤ

自動車メーカー商品企画、チューニングメーカー開発を経て、自動車メディアの世界に転職。2013年に独立し、「造り手」と「使い手」の両方の想いを伝えるために「自動車研究家」を名乗って活動中。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。

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