2リッターエンジン搭載で「400馬力超え」! 全長4.7mボディの斬新「四駆SUV」がスゴい! スポーティな“内外装”もイイ…車好きも興奮の“高性能モデル”メルセデスAMG「GLC 43」とは
メルセデス・ベンツの主力SUVをベースにしたハイパフォーマンスモデル、メルセデスAMG「GLC 43 4MATIC」が現行モデルとして熟成の域に達しています。F1直系の技術を投入したこのモデルは、いま改めてその価値が注目されています。
F1直系の電動ターボを搭載した最強SUV!
メルセデス・ベンツの主力SUV「GLC」をベースに、モータースポーツの知見を惜しみなく注ぎ込んだハイパフォーマンスモデル、メルセデスAMG「GLC 43 4MATIC(4マチック)」が、現行モデルとして大きな存在感を放っています。
2024年2月15日に日本で発売された現行モデルは、第2世代となる「X254」型です。2016年に登場した初代モデルは3リッターV6ツインターボエンジンを搭載していましたが、導入当初からその鋭い走りで人気を博しました。
いっぽう、現行モデルは2リッター直列4気筒ターボエンジン「M139」型へとダウンサイジングを敢行しました。

しかし、これは単なる排気量縮小ではありません。量産エンジンとして世界で初めて採用されたとされる「エレクトリック・エキゾーストガス・ターボチャージャー(電動ターボ)」を搭載している点が最大の特徴です。
この電動ターボは「メルセデスAMG・ペトロナス・F1チーム」の知見が注がれたもので、排気ガスが十分に溜まる前の低回転域から、電気モーターがタービンを直接回す仕組みです。これにより、全域でターボラグを解消したといわれています。
そのスペックは最高出力421馬力・最大トルク500Nmに達するという驚愕の数値を実現しました。さらに第2世代の48V BSG(マイルドハイブリッド)を搭載し、短時間ながら10kW(14馬力)のパワーブーストも可能です。
トランスミッションは9速の「AMGスピードシフトMCT」を採用しています。
WLTCモード燃費は、発売時の公表値で10.2km/Lとされ、スポーツSUVとしては効率面も意識した設定となっています。なお、年次仕様によって燃費値は異なっており、最新の「MP202601」仕様では9.9km/Lと案内されています。
デザイン面では、AMG専用の垂直ルーバーを備えた「パナメリカーナ・グリル」を採用し、一目で最強モデルであることを主張。
フロントフェンダーには、電動ターボ搭載を示す「TURBO ELECTRIFIED(ターボ エレクトリファイド)」のエンブレムが装着されています。
リアは左右2本ずつの円形ツインテールパイプを備え、スポーツ性を強調しました。ボディサイズは、全長4750mm×全幅1920mm×全高1640mm。
大柄な体格ですが、最大2.5度の「リア・アクスルステアリング(後輪操舵)」を備えており、取り回しの良さと高速安定性を両立しました。
駆動方式はフルタイム4WDの「AMG 4MATIC」で、前後トルク配分は31/69の後輪寄り設定です。
インテリアには最新世代の「MBUX」を搭載し、AR(拡張現実)ナビゲーションも採用しました。
また「トランスペアレントボンネット」機能により、オフロード走行時にボンネット下の路面状況をモニターで確認できるなど、実用性も抜かりありません。安全面でも、多機能な運転支援を提供する最新の「インテリジェントドライブ」を備えています。
日本での発売時(2024年2月15日)価格(消費税込)は1170万円でしたが、その後のMP202601仕様では1229万円となっています。日本仕様は右ハンドルのみの設定です。
また、2025年3月25日には特別仕様車「エディション ダイナミック プラス」も発売されるなど、継続的な展開が続いています。
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まさに最新テクノロジーの結晶といえる現行の4気筒AMGですが、ここに来て大きな転換期を迎えています。ドイツでは2026年2月、新たに3リッター直列6気筒ターボエンジンを搭載した「GLC 53 4MATIC+」が発表されました。
この直6モデルの復活は、市場からの多気筒化への強い要望や、4気筒モデルの販売不振に応えたものと見られています。
これに伴い、現行の4気筒ターボを積む「43」および「63」シリーズが、2026年内にもその役割を終え、生産を終了する可能性が極めて濃厚となってきました。
F1由来の最新テクノロジーを手の内に収める喜びは、今しか味わえない特別なものになるかもしれません。実用的なSUVでありながら、世界最高峰の技術を日常で享受できるGLC 43 4MATICは、まさに“今こそ乗っておくべき一台”といえるでしょう。
Writer: 佐藤 亨
自動車・交通分野を専門とするフリーライター。自動車系Webメディア編集部での長年の経験と豊富な知識を生かし、幅広いテーマをわかりやすく記事化する。趣味は全国各地のグルメ巡りと、猫を愛でること。



















































