トヨタ新型「プリウス」速攻試乗! 「エコカーからスポーティモデル」に刷新!? 速くて楽しい5代目の実力とは

トヨタの5代目となる「プリウス」は「Hybrid Reborn」をコンセプトに大きく生まれ変わりました。カッコいいデザインや意のままに操れる走りを実現したといいますが、早速試乗して体感してみました。

なぜこれほどまで乗り心地が良いのか? もはや高級車並のレベルとは

 ステア系は軽めの操舵力(ノーマル)ですが正確性や雑味のない滑らかなフィール、そして路面の状況の解りやすさ(直結感)はGA-Cモデル群のなかではナンバーワンです。

 ハンドリングはコーナー進入時では操作に対してスッとノーズがインを向く回頭性の良さと車両応答の高さ。

 旋回中は路面に張り付くような安定したコーナリング姿勢と無駄な動きを出さないフラット感の高いバネ上の動き、そして予測操作せずに行きたいラインを狙えるトレース性の高さ。

 コーナー脱出時はアクセル操作に対してシッカリ応えるトラクションの高さなどを実感しました。

 試乗車のタイヤはヨコハマ・ブルーアースGTと決してハイグリップな銘柄ではありませんが、旋回Gはかなり高いだけでなくタイヤのグリップギリギリまで使える懐の深さから、シャシ性能のポテンシャルはかなり高い所にあります。

 それに加えてコーナリングの一連の動きが自然で素直、そして連続性を持っており、ドライバーとクルマとの一体感やコントロール性は下手なスポーカー顔負け。

 その結果、運転にも余裕ができるしクルマとの信頼関係も上がるので、安全・安心に繋がるでしょう。

 これらの印象は17インチ、19インチどちらも基本的には同じですが、乗り味の違いは若干あります。17インチは安心感を高める「穏やか」、19インチはワクワク感を高める「機敏さ」がプラスされているように感じました。

 このように走りは先代よりもスポーティな味付けですが、快適性も先代よりもレベルアップしています。

 サーキットはフラットな路面なのでわざと縁石を跨いで走らせましたが、アタリの優しさだけでなくいかなるときも乗員をシッカリとホールドし揺すらないシート構造とバネ上のフラット感の高さが印象的でした。

トヨタ新型プリウス(プロトタイプ)に装着される19インチホイール
トヨタ新型プリウス(プロトタイプ)に装着される19インチホイール

 もちろん、硬い柔らかいでいえば17インチはギャップを包み込むような柔らかさ、19インチは17インチより僅かに引き締められているもののエアボリュームが小さいタイヤとは思えないいなしほうで、思わず電制ダンパー付きだと勘違いしてしまったくらいでした。

新型は2リッター/1.8リッター共に四輪駆動のE-FOURを設定していますが、これも大きく進化しています。

モーターの出力は先代に対して6倍となる30kwとなり全車速域でトラクションを掛けられるようになっただけでなく(先代は発進時から低速域のみ)、コーナリング時に駆動力制御を活用し、旋回のアシストもおこなっています。

今回の試乗ではどちらも安定性を持ちながらも、旋回軸が少し後ろに下がった感じで、より四輪全体でグ曲がる印象でした。

とくに2リッターは高出力を上手に活かしてスロットルで曲げることも可能に。1.8リッターはそこまでではありませんが、より楽に旋回ができるようになっています。

乗り味は、車両重量や前後バランスも変わっており、どちらかというと軽快な動きなFFに対して重厚な印象です。

パワートレインとのバランスという意味では、2リッターはFFよりマッチングは良好、1.8リッターはちょっと鈍重な動きになるのでFFのほうが合ってるかなと感じました

 このようにハンドリングと快適性のバランスの高さは、第2世代のGA-Cをはじめとするシャシ性能のレベルアップに加えて、プリウスの低重心&ワイドトレッド、ロングホイールベースの基本素性の高さが効いていると思います。

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