なぜマツダ「ロードスター」は世界で愛される? 4代目ND型に詰め込まれた想いとは

現行モデルで4代目となるマツダ「ロードスター」。ND型と呼ばれるモデルは2015年に登場しました。4代目ロードスターは、どのようなモデルなのでしょうか。

世界3都市で同時に初披露された4代目ロードスター

 1989年に初代モデルが登場したマツダ「ロードスター」は、世界中で愛されるライトウェイト2シーターオープンカーです。

 2シーターの小型オープンスポーツカーの累計生産台数のギネス記録を持っており、その記録を更新し続けています。

魂動デザインを身にまとったマツダ4代目「ロードスター」
魂動デザインを身にまとったマツダ4代目「ロードスター」

 現行型の4代目ロードスター(ND型)は2015年5月に発売されていますが、開発が検討され始めたのは2012年のことでした。

 同年5月には、フィアットとの協業プログラムが発表され、次期型(4代目)ロードスターのFRアーキテクチャをベースに、フィアットグループ向け車両がマツダの本社工場(広島)で生産されることが明らかにされています。

 その後、2014年のニューヨーク国際オートショーで、4代目ロードスターが採用するSKYACTIVシャシが初披露されます。

 SKYACTIV(スカイアクティブ)とは、2010年に発表されたマツダの新世代技術のことで、エンジンやトランスミッション、ボディやシャシなど、自動車を構成する要素技術を包括的かつ同時に刷新することで、車両全体の最適化を図るというものでした。

 そして2014年9月4日に、新型ロードスターが世界初公開されました。ロードスターファンが見守るなか、日本、アメリカ、スペインで同時公開。すべて同じタイミングで公開されたため、アメリカは9月3日の18時、スペインでは9月4日の深夜3時という時間にもかかわらず、多くのファンが集まるなかでアンベールされたのです。

 こうしてデビューを果たした4代目ロードスターは、ライトウェイト2シーターオープンカーの原点に立ち返り、全長は3915mmと歴代史上もっとも短くコンパクトに、安全装備の兼ね合いなどで重くなる一方だった車重も、先代に対して100kgを超える大幅な軽量化を実現しています。

 搭載されるエンジンも、歴代ロードスター初の1.5リッターエンジンが搭載されましたが、これも軽快な走りをスポイルしたくないという想いから採用されたものです。

 海外仕様のソフトトップモデルにはパワフルな2リッターエンジン搭載モデルも設定されており、日本導入の噂も幾度となく立ち上がりましたが、頑なに日本に導入されていないのも、軽快さを重視するからだといいます。

 外観は、マツダの新たなデザインテーマである「魂動デザイン」を採用し、ロードスターらしさは残しながら、よりスポーツカーらしい機敏な動きを思わせるシャープなデザインとなりました。

 とくに低く構えるように見えるフロント部分にはこだわりが詰まっており、それを実現させるために小型軽量な4灯LEDヘッドライトを採用したほか、エンジン搭載位置も先代から13mm低く、15mm後方にしているほどなのです。

【画像】魂動デザインが美しい…マツダ「ロードスター」をたっぷり見る!(29枚)

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1件のコメント

  1. 今は、運転が楽しく、mtの車自体が減った。動けばいいやつは、スライドドアの
    バンやミニバンのATでも乗ってろ。ロードスターは残してほしい。RX7無き今はマツダのアイコンだからな。
    俺は幌の30アニバーサリーに当たったので
    乗っている。最後の純粋なエンジン(ハイブリッドではない)駆動のロードスターだからな、ndは、今乗ってる人は大切に乗ってくれよ。くだらんミニバンとかならいつでも乗れる。他とは違う、、、。そんな車がへったわー。

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