なぜ子育て世代向けの駐車場が誕生? 駐車場の新ブランド「ディーミッケ」の狙いとは
子連れ世代は、クルマで出かける機会も多いため、駐車場の利便性は大事なポイントになります。しかし、狭い駐車場ではクルマ同士の間隔も狭く、荷物の積み下ろしや赤ちゃんの載せ替えの際に苦労することもあるでしょう。こうした悩みに答えるべく、子育て世代を応援する駐車場として「D Micke(ディーミッケ)」というブランドが立ち上げられました。一体、どんなサービスを行っているのでしょうか。
子育て世代向けの駐車場「D Micke(ディーミッケ)」とは
小さな子どもを連れた子育て世代は、普段からたくさんの荷物を持ち運ぶことが多く、クルマを利用する世帯も多く存在します。しかし、出先の駐車場スペースが狭くなると、荷物の積み下ろしやベビーカーへの乗せ替えなども大変です。そんななか、2020年6月に誕生した「子育て世代向け駐車場」とは、どのようなものなのでしょうか。
子育て世代向けの駐車場は、駐車場事業を展開する大和ハウスパーキング株式会社と、ベビー用品メーカーのコンビ株式会社が、子育て世代のクルマのお出かけを支援する駐車場として共同開発した施設が「D Micke(ディーミッケ)」です。
現在、2020年6月1日にオープンした静岡県浜松市の立体駐車場「D-Parking(ディーパーキング)浜松ゆりの木通り」の5階フロアで展開されています。
ディーミッケは、子育て世代が楽しくお出かけできることをコンセプトに開発された駐車場です。
駐車スペースには3.6mの車室幅を確保しており、チャイルドシートからの乗せ替えやベビーカーの積み下ろしを安全におこなえる設計となっています。
クルマ同士の間隔が広いため、子どもが車両から降りてドアを開ける際も隣のクルマにドアをぶつける心配がありません。
また、赤ちゃんや小さな子どもが目に触れる空間として、デザインにもこだわりを持っています。エレベーター前には、コンビのキャラクター「くまくん」「うさちゃん」がプリントされているほか、駐車場スペース内には動物の足跡ラインがペイントしてあります。
このような駐車場の開発に至った経緯について、大和ハウスパーキング株式会社の担当者は、次のように話します。
「小さなお子さまのいる子育て世代は、出先で赤ちゃんが泣いてしまったり、おむつ、哺乳瓶、ベビーカーなどの荷物も多いことから、お出かけの際はクルマを利用する世帯が目立ちます。
街にある駐車場のなかには、十分なスペースが確保されておらず、狭い場所になるとベビーカーをクルマに横付けすることができません。チャイルドシートに座っている子どもを乗せ替えるときも、苦労している親御さんが大勢います。
また、20代から40代の子育て世代100人にアンケートとヒアリングをおこなったところ、約半数以上の人が駐車料金よりも、スペースの広さを重要視していることが分かりました。多少料金が高くても駐車場が広い場所を選ぶ世帯が数多くいます。
こうした問題の解決や子育て世代のニーズに応えるため、大和ハウスパーキングの新しい取り組みとして、子育て世代向けの駐車場であるディーミッケというブランドを立ち上げました。
そして、『赤ちゃんを育てることが楽しく幸せだと思える社会をつくる』ことをブランドビジョンとするベビー用品のコンビ株式会社に声をかけ、共同開発に至りました。
それぞれの持つノウハウを持ち寄り、子育て世代を支援できるパーキングづくりを徹底しています」
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