トヨタが「凄いマシン」を世界初公開! 液体水素レーサー「GR LH2 Racing Concept」で技術革新へ トヨタル・マン参戦40周年にフランスで披露

TOYOTA GAZOO Racingは、モータースポーツにおける水素技術の開発を進めるため、液体水素(LH2)を燃料とするテストカー「GR LH2 Racing Concept」を世界初公開しました。

トヨタの水素ビジョン:GR LH2 Racing Conceptがル・マンでデビュー

 2025年6月11日にTOYOTA GAZOO Racing(TGR)は、「GR LH2 Racing Concept」を世界初公開しました。

すげぇカッコイイ! 「GR LH2 Racing Concept」を世界初公開
すげぇカッコイイ! 「GR LH2 Racing Concept」を世界初公開

 これまでトヨタは、「モータースポーツを起点としたもっといいクルマづくり」と、「カーボンニュートラル社会の実現に向けた取り組み」として、日本で行われているスーパー耐久シリーズなどで水素技術を磨いてきます。

 また、モータースポーツだけでなく、業界内外の様々なパートナーと連携し、水素の生産(つくる)・輸送(はこぶ)・利用(つかう)という軸で、カーボンニュートラル社会の実現を目指してきました。

 実際にトヨタは水素を燃料とした燃料電池車(FCEV)として「ミライ」を市販化済み。

 また現在進行系で「ハイエース」をベースとした燃料電池車や水素エンジン車の実証、レクサス「LX」を使った乗用車用途での水素エンジンの開発など様々な取り組みを行っています。

 そのベースとしてモータースポーツでは、水素を燃料とした内燃機関(エンジン)のさらなる進化にも取り組んでおり、スーパー耐久シリーズでは「水素エンジンカローラ」を走らせてきました。

 2021年のデビュー時は気体水素を燃料とし、2023年からは液体水素を燃料として参戦しています。

 またグローバルでも、2022年にはがFIA世界ラリー選手権(WRC)のイプルーラリーで「GRヤリスH2」によるデモランを披露。

 2023年には、「水素エンジンカローラ」がル・マンの舞台でもデモランを行っています。

 こうした様々な取り組みのなかで、今回将来的に導入される可能性のある水素カテゴリーを想定し水素エンジンを搭載したコンセプトカーとして、GR H2 Racing Conceptをル・マンで発表されました。

 発表はフランス・ル・マンで開催されている「ル・マン24時間レース(6月11日から15日)」のH2ビレッジでACOピエール・フィヨン会長を招いてアンベール。

「ル・マン24時間レース」ののH2ビレッジでアンベールされた様子(画像引用:TOYOTA GAZOO Racing)。
「ル・マン24時間レース」ののH2ビレッジでアンベールされた様子(画像引用:TOYOTA GAZOO Racing)。

 このH2ビレッジは、ル・マンに関わる様々な企業・団体による、モータースポーツでの水素技術活用に向けた取り組みの数々が展示されているこのエリアです。

 今回発表されたGR LH2 Racing Conceptは、モータースポーツにおける水素技術の開発を進めるため、液体水素(LH2)を燃料とするテストカーです。

 FIA世界耐久選手権(WEC)に参戦している「GR010 HYBRID」をベースに開発されました。

 GR LH2 Racing Conceptは、今後の実走テストを通し、トヨタの水素技術やインフラの継続的な開発に用いられます。

 公表されているスペックは、ボディサイズが全長5100mm×全幅2050mm、パワートレインは水素エンジン+ハイブリッドシステムとなり、燃料は液体水素です。

 カラーリングは「未来」を象徴。2025年はトヨタのル・マン参戦40周年となることもあり、そのコンセプトである「過去」、「現在」、「未来」を結びつける3つ目の重要な要素で構成されています。

※ ※ ※

 また参戦40周年となる今回のル・マンでは、「7号車GR010 HYBRID」は、1998年のル・マンを戦った伝説的なトヨタGT-Oneとして知られるTS020をモチーフにした赤と白のカラーリングをまといます。

 そして、「8号車 GR010 HYBRID」は「現在」を象徴し、勝利への決意を示すマットブラックのリバリーをまとっています。

 このカラーリングはまた、チームの精神である「負け嫌い」という思いを表現したといい、GRロゴを中心に「モータースポーツを起点としたもっといいクルマづくり」と進化を続ける「プロトタイプ」コンセプトを反映しているようです。

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