150万円台から買える! マツダ斬新「ロードスター」に注目! 歴代初「ターボエンジン」&“6速MT”搭載! 赤が映える“専用内外装”もカッコイイ「ロードスターターボ」って?
1989年に誕生したマツダ「ロードスター」。2000年代前半にはターボエンジンを積む特別なモデルが存在しました。どんなクルマだったのでしょうか。
ロードスターの貴重なターボモデルとは?
マツダ「ロードスター」は、現代では貴重な存在となった国産のライトウェイトスポーツカーです。
直近の「東京オートサロン2025」では、速さと高級感を追求した2リッターエンジン搭載の特別仕様車「MAZDA SPIRIT RACING ROADSTER 12R」が公開され、大きな注目を集めました。
ロードスターはこれまで自然吸気(NA)エンジンを搭載することで知られていますが、過去にはターボエンジンを搭載した特別なモデルも存在しました。
一体どのようなクルマなのでしょうか。

マツダ「ロードスター」の初代(NA型)は1989年に登場しました。
「人馬一体」をコンセプトに開発され、オープンカーならではの爽快な走りと軽快なハンドリングを実現しました。
1998年に登場した2代目(NB型)は、歴代モデルで最後の5ナンバーサイズボディを採用したモデルです。
このNB型ロードスターのモデル末期に追加されたのが「ロードスターターボ」です。
歴代初のターボエンジン搭載モデルとして、2004年2月に350台限定で発売されました。
ボディサイズは全長3965mm×全幅1680mm×全高1235mm、ホイールベース2265mmです。
フロントとリアのデザインは通常モデルと異なり、スポーティーでアグレッシブな印象を与えます。
専用のスポイラー、17インチタイヤ、アルミホイールが装着され、特別仕様車であることが一目でわかります。
ボディカラーには専用色の「ベロシティレッドマイカ」を含む全4色が設定されました。
内装も特別仕様で、メタル調のセンターパネルやシフトパネル、ロードスターのロゴが入ったルームミラーカバー、アルミペダルなどが装備されています。
標準仕様ではレッドとブラックのツートンカラーのクロスシートが採用され、メーカーオプションとしてレッドステッチを施したブラックの本革シートも用意されるなど、計4種類のインテリアが選べました。
ロードスターターボの心臓部には、1.8リッター直列4気筒インタークーラーターボエンジンが搭載され、最高出力172ps、最大トルク209Nmを発生します。
このエンジンは低回転域から力強いトルクを発揮し、ベースの自然吸気エンジンに比べて20%以上のトルク向上を実現しました。
トランスミッションは6速MTを採用。
ハイパワーに対応するため、ビルシュタイン製ダンパーや専用チューンのローダウンサスペンションが装備され、足回りも強化されています。
なお、発売当時の価格(消費税別)は257万円でした。
参考までに、現行型ロードスター(消費税込)の価格を見てみると、「SKYACTIV-G 1.5」を搭載するエントリーモデル「S」が289万8500円から、「SKYACTIV-G 2.0」を搭載するハードトップモデル「RF」の最安グレード「S」が379万6100円から販売されています。
現代の車両価格の上昇を考慮すると、ターボエンジン搭載のロードスターが200万円台で購入できた当時は、非常にお買い得だったといえるでしょう。
なお、ロードスターターボ(NB型)を大手中古車検索サイトで調べたところ、2025年4月時点の価格は、状態や走行距離によって大きく異なりますが、150万円台から400万円前後までが相場です。
限定350台の希少性から、当時の新車価格よりも高値で取引されているモデルも存在しています。