ホンダ「“日本未導入”スクーター」に注目! 「大きなホイールなのに車重100kgは凄い」「16インチの乗り味気になる」などの声も “足つき性”にも優れた原付二種モデル「VISION 110」ってどんなバイク?
2025年11月にイタリア・ミラノで開催されたEICMA 2025では、日本メーカーのラインナップであるにもかかわらず国内では未導入のモデルも展示されました。ホンダ「VISION 110」もそのうちの一台ですが、いったいどのようなモデルなのでしょうか。
欧州の「Dio110」!? 「VISION110」とは
2025年11月、イタリア・ミラノでは世界最大規模のモーターサイクルショーであるEICMA 2025が開催されました。

本イベントには50か国以上から730社を超える出展者が参加し、世界的な二輪イベントとして大きな盛り上がりを見せました。
日本の代表的なバイクメーカーであるホンダもブースを構え、新型「CB1000GT」や「Honda WN7」など、最新モデルやコンセプトモデルなどを多数展示したといいます。
そして、EICMA 2025で展示されたモデルの中には、日本国内に導入されていないバイクも含まれています。その一台がホンダの「VISION (ビジョン)110」です。
VISION 110は、2012年モデルから販売を開始している109ccスクーターです。コンパクトさと扱いやすさを重視したシティコミューターとして、欧州市場を中心に展開されてきました。
街中での取り回しを意識し、車体サイズは全長1925mm×全幅686mm×全高1125mm、ホイールベースは1280mmというバランスの取れた構成となっています。
また、シート高は175mmと低めに設定されているため、足つき性に不安があるライダーでも乗りやすい仕様といえます。
さらに、フロントに16インチのホイールを採用することで直進安定性を高め、石畳や荒れた舗装が残る欧州の道路環境でも快適に走行できる点も評価されているようです。
なお、VISION110には、ホンダが開発した次世代小型スクーター用グローバルエンジン「eSP(enhanced Smart Power)」が採用されています。
eSPは、小型スクーターに求められる高い燃費性能と静粛性、環境性能を両立させることを目的に開発されたユニットです。
燃焼・冷却・潤滑といったエンジンの基礎部分を徹底的に見直し、内部の抵抗を減らす工夫や、燃焼効率を高める設計を取り入れることで、スムーズな加速と低燃費を実現することが特徴とされています。
こうした技術により、街中でのストップ&ゴーが続く環境でも扱いやすさと経済性を兼ね備えた実用性の高いスクーターとして仕上げられている点が、eSPを搭載するモデルの共通した魅力といえるでしょう。
なお、VISION110はサイズやタイヤ径こそ異なるものの、日本で販売されている「Dio110」と基本的に同じ仕様とされています。
実際、どちらも日常利用を想定したシティコミューターとして支持されており、eSPを中心としたパワーユニット構成や実用装備の方向性も共通しています。
また、SNSでもVISION110に興味を示すユーザーの声が多数見られています。
「16インチタイヤの乗り心地が気になるなー。Dio110の方がコンパクトだし取り回しやすそうだけど、一度は乗ってみたい」と、大径ホイールによる走行フィールへの関心が寄せられていました。
さらに、「大きなホイールなのに、100kgしかないのはかなり驚き。どうやって軽量化させているんだろう」といったように、車体重量の軽さに注目するユーザーも見られます。
海外市場でのみ展開されているモデルは、VISION 110以外にも数多く存在しています。
しかし、これまでには海外で先行発表されたあと、日本国内での販売が決定した例もあり、必ずしも「海外専売」のままというわけではないようです。
そうした事例を踏まえると、VISION 110についても今後国内導入の可能性がまったくないとは言い切れないでしょう。
Writer: Peacock Blue K.K.
東京・渋谷を拠点とするオンライン・ニュース・エージェンシー。インターネット・ユーザーの興味関心をひくライトな記事を中心に、独自の取材ネットワークを活用した新車スクープ記事、ビジネスコラム、海外現地取材記事など、年間約5000本のコンテンツを配信中。2017年創業。










