バスに隠れた「謎の小部屋」は何のため? 通常は見れない“不思議空間”の気になる内部とは!「意外な設備」と知られざる利用実態
長距離バスの中には、一般客の知らない「謎の小部屋」が存在します。一体どのような空間なのか、位置や内部設備、広さ、快適性について解説します。
バスに隠れた「謎の小部屋」は何のため?
長距離バスの中には、一般客の知らない「謎の小部屋」が存在します。
通常では見たり入ったりすることはできないため、まるで秘密基地のような場所だといいます。
一体どのような空間なのでしょうか。

その空間の正体とは、運転手が休憩するための「仮眠室」です。
まず前提として、バスの運転手には1日のうちに運転できる距離など、安全のための「運行規程」が定められており、たとえば「東京~大阪」のような長距離を移動する際には、連続運転時間がおおむね2時間といった形で設定されているのです。
そのため、長距離バスでは乗務員2名で交代しながら運転する、「ツーマン運行」という方法を取り、片方の運転手が運転している間はもう1人が待機するという、「2時間交代体制」で運行しています。
つまり、運転手は2時間おきに運転と仮眠(休憩)を繰り返しており、仮眠(休憩)のときに利用するのが仮眠室なのです。
仮眠室の位置は車両によって異なるものの、基本的には客席の床下、荷物を積載するスペースの隣にあります。
基本的に、仮眠室へは車外と車内の両方から入れる車両がほとんどですが、車両によっては車外からしか入れないことも。
そんな仮眠室の内部設備は、仮眠用のマットレス、布団、コンセント、照明、空調設備、荷物置き場、運転席と連絡を取るためのインターホン。
広さは大人1人が就寝可能な1畳程度が確保されていますが、天井の高さは狭い車両だと寝返りが打てる程度の低いものも存在します。
そのような決して広いとはいえない空間で本当に休むことができるのか、仮眠室の快適さについて元長距離バスの乗員スタッフに以前話を聞いたところ、以下のような回答が返ってきました。
「仮眠室のタイプによって広さや天井の高さはバラバラですが、脚をしっかり伸ばして横になれるようになっているので、問題なく休めます。
ただ、ロードノイズやエンジン音は避けられないため、慣れるまでは気になったという人はいましたね」
上記の説明のように、快適さについては「問題ない」という程度であまり高くはなく、慣れない人には少し辛い空間であることがわかります。
※ ※ ※
このように、長距離バスに用意された、運転手のための仮眠室。
必要な設備は整っており、広さは大人1人が就寝可能な1畳程度ですが、快適さについては「問題ない」という程度であまり高くないのが実態のようです。
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