ホンダ「“7人乗り”コンパクトSUV」実車公開! 全長4.5mの“イイ感じのサイズ”×大胆すぎる大型グリル採用! MTもある「BR-V」インドネシア仕様とは!
ホンダはインドネシアの自動車イベントで「BR-V」の実車を公開しました。3列シートを備えた7人乗りのSUVですが、どのようなモデルなのでしょうか。
インドネシアで支持されるホンダ「BR-V」!
ホンダは、インドネシアで2025年11月21日から30日まで開催された「ガイキンド・ジャカルタ・オート・ウィーク(GJAW)2025」に出展しました。
同イベントでは、インドネシアで人気が高まっている「e:HEV」ハイブリッド技術を消費者に直接体験してもらう場として活用するべく、ハイブリッド主力モデルである新型「HR-V e:HEV(日本名:ヴェゼル)」と「ステップワゴン e:HEV」の2車種を試乗するプログラムを実施しています。
そんなGJAW2025にホンダは「BR-V」というモデルを出展しました。どのようなモデルなのでしょうか。

BR-Vは、新興国を中心に支持を集める、3列シート7人乗りのコンパクトSUVです。SUVらしいタフなスタイリングとミニバン並みの実用性を、コンパクトなボディに凝縮したモデルとして知られています。
その歴史は、2015年にインドネシア国際モーターショーでプロトタイプが発表されたことに始まります。
翌2016年に登場した初代モデルは、新興国向け小型車「ブリオ」のプラットフォームを延長流用することで、手頃な価格で3列シートSUVという新たな市場を切り開きました。
201mmの最低地上高や大径ホイールを備えた力強い外観を持ちながら、実用重視の合理的なパッケージが高く評価され、6年間で累計25万5000台以上を販売する商業的な成功を収めています。
BR-Vは日本で販売していませんが、その背景には、当時、衝突被害軽減ブレーキなどの先進安全装備が未搭載であったことや、車体構造が日本の衝突安全基準を満たせなかったという事情がありました。
こうした課題を大きく乗り越えたのが、2021年に「N7Xコンセプト」というユーザー参加型プロジェクトを経て開発された現行の2代目モデルです。
プラットフォームを刷新し、「WR-V」などと共通の最新世代プラットフォームを採用することで、安全性も大きく進化。ボディサイズは全長4490mm×全幅1780mm×全高1651-1685mmで、ホイールベースは2700mmと、日本のホンダSUVと比べると、「ヴェゼル」と「ZR-V」の中間のサイズとなっています。
BR-Vのエクステリアは、スリムなLEDヘッドランプと大型グリルがアグレッシブなフロントフェイスを形成し、実用イメージからの脱却を図っています。特にリアはLEDライトバーでワイド感を強調し、17インチの大径アルミホイールが足元を引き締めました。
インドネシアなど一部市場には、上質感を高めるダーククロームグリルやブラックホイールを装備した「N7X エディション」も設定されています。
インテリアも大幅に刷新され、運転席正面のディスプレイや7インチタッチスクリーン、ソフトパッドの多用により質感が大きく向上しました。
シート配列は「2+3+2」の7人乗りを採用。後席足元の広さや、50:50分割可倒式の3列目シートによる、柔軟な荷室アレンジも可能です。
また、ファミリーユースを意識し、各列に電源アウトレットやドリンクホルダーを備えるほか、高温多湿な東南アジア市場に合わせて後席専用エアコン吹き出し口が備えられています。
パワートレインは、最高出力121PSを発揮する改良型の1.5リッター DOHC i-VTECエンジンを搭載し、駆動方式はFFのみ。トランスミッションはCVTに加え、6速MTも用意されます。
足回りは東南アジア特有の道路環境に最適化されており、荒れた路面でもしなやかに動くサスペンションを搭載。
安全装備は、上級グレードには衝突被害軽減ブレーキやアダプティブクルーズコントロールを含む先進運転支援機能「ホンダセンシング」が標準装備されています。
インドネシアでのBR-Vの販売価格は、2億9730万ルピアから3億7040万ルピア、日本円で約277万円から約346万円です。
Writer: くるまのニュース編集部
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