福井~岐阜「無料で信号ゼロ」中部縦貫道が工事大詰め!?「トンネル全貫通」秒読み段階へ 開通めど発表も間もなくか「大野油坂道路」の現在は
国土交通省 福井河川国道事務所は2025年2月25日、福井~岐阜をつなぐ中部縦貫道「大野油坂道路」の工事状況を発表しました。
トンネル全貫通まであとわずか
国土交通省 福井河川国道事務所は2025年2月25日、福井~岐阜をつなぐ中部縦貫道「大野油坂道路」の工事状況を発表しました。

中部縦貫道は、これまで苛烈な山道ばかりでまともな速達ルートが無かった「福井~東海北陸道~高山~松本」の本州横軸ネットワークを実現するための高規格道路です。
このうち福井~東海北陸道については、内陸部の大野市までの「大野永平寺道路」が2017年に全通。そこからいよいよ県境の長い山岳区間に入り、「大野油坂道路」として九頭竜ICまでが開通し、残り1工区(15.5km)を残すのみとなっています。
最後の工区は九頭竜ダム後背地の深い峡谷区間で、油坂峠道路まで途中ICの設置予定はありません。現道の国道158号もドライバーを疲弊させる長い狭隘・急カーブ・勾配区間で、荒天や災害で頻繁に通行止めとなる難所でもあります。
ここを越えれば、岐阜側につなぐ「油坂峠道路」が開通済みで、いよいよ「北陸道~東海北陸道~高山市街」までが丸ごと信号ゼロとなります。
気になる大野油坂道路の残り工区の開通めどですが、もともと2026年春開通だったのが、難工事によって予定白紙・延期発表が発生。2028年春が目標となっていましたが、現在はいったん「白紙」となっています。
さて、2025年1月時点での工事進捗ですが、大プロジェクトであるトンネル掘削はほぼ完了。長大な「川合トンネル」(2550m)・「新長野トンネル」(2240m)・「上半原トンネル」(1146m)・「東市布トンネル」(1161m)は開通済み。
最後の「大谷トンネル」(2853m)も掘削が約96%に到達し、貫通まで残り「109m」というところまで来ています。あとは短い「新下半原トンネル」(230m)を残すのみです。
では一体どこが苦労しているのかというと、油坂IC付近の谷に架かる「新子馬巣谷橋(仮)」です。一部橋脚付近で地すべりや地山引き込み沈下などが懸念されているとして「新たな対策工法を選定していく」としています。
具体的な新たな開通予定は「3月末までをめどに発表したい」としています。
信号がないのは有り難いですけど、どんくさいドライバーが走行していたらスムーズにいけないだろうな
今年秋じゃないんでしょ。。でも、工事見てるとすばらしい仕事だし、尊敬してます。