EVでカーライフを変える? 日産が狙う新型リーフの役目とは
実際に乗ると驚く、EVならではの「走り」
1つ目の「未体験の驚きの走り」に関しては、モーターの性能向上で最高出力は150ps、最大トルクは32.6kgmと、先代に比べ大幅な出力向上を果たしています。
これによって0-100km/h加速も先代比で-15%も速くなり、加速Gもおよそ2割増と力強くなりました。また60-100km/hの中間加速では-30%を実現しています。
実際に乗ってみると、モーターならではの圧倒的な加速で、これまで以上に滑らかで力強い、新次元の走りが味わえます。
またEVならではの静粛性の高さに関して今回は、遮音材等を増やすなどして徹底的に対策し、100km/h時の車室内の騒音レベルは、欧州のプレミアムクラス(メルセデス・ベンツ EクラスやBMW 5シリーズ)並みの静粛性を実現。実際に走り始めの静けさは圧倒的でまさにEVならではのもの。
こうして新型リーフは、静かで滑らか、さらに力強い走りを、これまで以上に感じさせてくれる1台となっています。
実際にこの新型リーフの開発を手がけたCPS(チーフ プロダクト スペシャリスト)の磯部博樹さんも、「新型では走りの良さを極めることを念頭に開発しました。なぜならEVとしての魅力を突き詰めて、航続距離を両立させるためには、走りを磨くことで性能が上がるからです。例えば空力を良くすれば航続距離も増える、といった具合です。そしてその上で様々な新たな機能を盛り込んでいます」と言っています。
事実、印象的な機能として“e-Pedal(イーペダル)”の搭載が挙げられます。
これは先に登場した「ノートe-POWER」でも採用したワンペダルドライビングを進化させたもので、アクセルから足を離すだけで減速し、停止までしてくれるという、ブレーキいらずの運転が実現したものです。
前出の磯部さんいわく、「さらにアクセルから足を離した際の減速も、モーターの回生に加えて通常のブレーキを融合しているため、滑りやすい路面等でも高い安定性を持って減速できるのが特徴です」と言っています。
また最大のトピックは航続距離400km(JC08モード)を実現したこと。新開発された40kWhのバッテリーを搭載し、先代モデルの登場当初からすると約2倍の航続距離を実現しました。
先代と比べてバッテリー容積はそのままながら、容量を拡大したのがポイント。つまり空間は犠牲にせずに容量拡大ができたわけです。また重量増もわずかに抑えています。