EVでカーライフを変える? 日産が狙う新型リーフの役目とは
日産が、2010年に市販車として世の中に送り出した電気自動車(EV)「リーフ」。あれから7年が経ち、フルモデルチェンジで2代目の新型「リーフ」が登場しました。2代目に進化した「リーフ」は何がどう変わったのでしょうか?
初代の不満を解消すべく投入された新型「リーフ」
日産自動車が昨年の2017年9月6日に発表したのが2台目となる新型リーフ。日産はこのモデルによって、電気自動車(以下:EV)市場の拡大化とEVの大衆化を図り、量産EVの先駆者として確固たる地位を築こうという狙いがあります。
日産がリーフを市場に初投入したのは今から7年前の2010年12月のこと。こうしてEVの市場を生み出すと同時に、“EVの日産”のイメージを確立しました。
そして実際に初代リーフは7年間で約8万台を国内で販売しました。しかしその実績は、日産としては想定以下の、決して満足とはいえないものだったそうです。
その要因として考えられる理由は、
「車両本体価格が高い」
「充電設備が少ない」
「充電時間が長くかかる」
「航続距離が短い」
といった不満が背景にあったからだそうです。
最近のEVを取り巻く環境は
最近はEVを取り巻く環境に変化が起こりつつあり、世の中的にEVへの注目や関心がかなり高まりつつあるのが現状です。
さらに新型リーフにとって有利なのは7年前に比べ、充電インフラが圧倒的に充実したことです。
2010年には全国に360基だった急速充電器が、2017年3月末時点で7108基と約20倍にまで増加。また普通充電器(200V充電器)と合わせると、実に2万8260基になります。
さらに、高速道路においても、ガソリンスタンドのあるSA/PAが約25%であるのに対して、急速充電器のあるSA/PAは40%以上となっていて、長距離ドライブでも安心感が増しています。
そうした背景の中で新型リーフはさらに、先に不満点として挙げた「価格」「充電」「航続距離」を改善した上で、最近の自動車トレンドを多く盛り込んだ商品として、まさにEVの「アイフォーン」のような存在になるべく世に送り出されました。
新型リーフに与えられたテーマは「change your car life!」。つまりEVによって、これまでのカーライフを変える、ということです。そのために「未体験の驚きの走り」と「未来の運転でワクワクを」という2点のアピールポイントが設定されました。