新車採用が「義務化」! でも後退時「バックモニター」だけで動くのは「危険すぎ」!? “カメラ”に映らない「死角」がヤバかった

バックモニターの実証テストでは「落とし穴」も浮き彫りに

 こうした懸念を受け、JAF(日本自動車連盟)は2022年2月、「視界と死角」に関する実験(ユーザーテスト)「バックカメラに死角はないのか?」を実施しています。

 クルマの左右・後方にパイロンを置き、バックモニターの見える範囲の有効性と注意点を検証するというものです。

けっして「バックモニター」ばかりを注視せず、窓を開けて直接後方を目視するなど、後退時には十分注意する必要があります[画像はイメージです]
けっして「バックモニター」ばかりを注視せず、窓を開けて直接後方を目視するなど、後退時には十分注意する必要があります[画像はイメージです]

 実験によると、パイロンはクルマから遠くであれば確認できたものの、クルマに近いところにおいたものは確認できず、クルマの側方遠くにおいたパイロンも確認できないという結果でした。

 歩行者や自転車、電動キックボードなどが、後退中に車両後方を横切ろうとすることは大いに考えられます。

 当然ながら、後退時にはバックモニターだけでなく、目視やミラーなども活用し、安全確認をすることが必要です。

※ ※ ※

 JAFの実験ではまた、後退時にバックモニターに横切るものが見えたとき、接触する前に停止ができるかについても検証が行われています。

 3回行われた実験のうち、クリープで後退したケースは3回とも接触前に停止できたものの、アクセルを踏んで後退をした場合は、3回中2回で接触してしまいました。

 側方からクルマ後方を横切ろうとする歩行者や自転車に接触しないようにするには、とにかくゆっくり後退することを心がけましょう。

 AT車であればクリープ現象を活用し、急発進は避けるのが良いでしょう。

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Writer: くるまのニュースライター 河馬 兎

お金と法律に関する複数の資格をもつWEBライター。好きな言葉は「お風呂」と「ハイボール」

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