コンセプトカーじゃないの!? 「斬新2シーター」人テク展で実車展示! “世界に1台”の公道走行モデル「sweep 9」の正体とは
2026年が5月に開催された「人とくるまのテクノロジー展2026 YOKOHAMA」にて、見慣れない顔つきのオープン2シーターモデルが展示されていました。コンセプトカーのような出で立ちながら、実は公道走行が可能な世界に1台のオリジナルカーだといいます。出展社「ナンバーナインワークス」の事業内容とともに、謎めいたクルマの正体に迫ります。
ベースは「トミーカイラZZ EV」! はたしてその正体は?
2026年5月27日から29日までの3日間、パシフィコ横浜(横浜市西区)を会場に開催された「人とくるまのテクノロジー展2026 YOKOHAMA」には、最先端技術と車両が一堂に会し、特別展示や講演、出展ブースなど多彩なコンテンツが体験できる場として、多くの来場者で賑わいを見せていました。
その中でも異彩を放っていたのが、見慣れないフロントマスクを備えたオープン2シーターモデルを展示していた「ナンバーナインワークス」のブースです。
一見するとモーターショーなどで見かけるコンセプトカーのような出で立ちですが、前後にはナンバープレートが装着され、フロントガラスには車検ステッカーも貼られていることから、公道走行が可能なロードカーとなっていることが分かります。
ナンバーナインワークスは自動車や新モビリティの開発・サポートを行う企業ですが、実は、近年増加の一途を辿る次世代モビリティやEVベンチャーが事業を行う上でつまづきがちな認証届け出や関係各所への折衝、保安基準の解説や解釈に関する当局への確認などのサポートを主に行っています。
展示されていた車両は「sweep 9」と名付けられたもので、「トミーカイラZZ EV」をベースに同社の知見を活かして構造等変更、届け出を行ってナンバーを取得した、世界に1台のみのオリジナルカーだったのです。

ナンバーナインワークスの代表取締役である藤墳 裕次氏は、日産やカワサキ、トヨタで設計を担ったのち、ベンチャー企業のGLMでオリジナルEVスポーツカーのトミーカイラZZ EVの開発に初期から従事。
車体設計に加え、開発責任者 兼 認証取得責任者として認証取得・量産化に尽力した人物でもあったため、同車をベースとしたオリジナルカーが展示されたというワケなのです。
同社によると現在、多くのメーカーや企業が自動運転や小型モビリティなどの新領域に参入を計画しており、海外製造車両の国内導入や、自社での試作車の走行試験をするというケースも増えてきていますが、多くの企業が認証の壁にぶつかって開発の大幅な遅延や、時には頓挫してしまうことも珍しくないとのこと。
ただ、車両が完成してから法規対応をするのでは手戻りも多く、時間も費用も無駄にかかってしまうため、開発段階から法規適合・認証取得ができるようにアドバイスを行ったり、人によって解釈が変わってしまうような法令については、当局と解釈違いが行らないようにすり合わせを行ったりと、技術面以外についてもサポートを行っているそうです。
実際のところ、車両の開発を行うエンジニアの方々は法規や認証については専門外という場合も珍しくなく、開発と認証の両方に精通する藤墳氏の存在は非常に心強いものになることは間違いないでしょう。
取引先には小型のベンチャーだけでなく、トヨタやスバル、本田技術研究所(ホンダ)なども名を連ねていますので、もしかしたら近い将来登場する新型車にもナンバーナインワークスのサポートが入っているかもしれません。
Writer: 小鮒康一
1979年5月22日生まれ、群馬県出身。某大手自動車関連企業を退社後になりゆきでフリーランスライターに転向という異色の経歴の持ち主。中古車販売店に勤務していた経験も活かし、国産旧車を中心にマニアックな視点での記事を得意とする。現行車へのチェックも欠かさず活動中。



























