ホントに“国道”!? めちゃハードで「走行困難」な道も? “過酷”すぎる「日本三大“酷道”」とは

「酷道」が誕生した理由とは

 しかしこのような酷道がなぜ存在するのかと不思議に思う人は少なくないでしょう。

 その理由には、国が法で定めた国道の定義があります。

比較的道幅が広くきれいな路面でも「ガードレールはない!」国道418号[Photo:佐藤 亨]
比較的道幅が広くきれいな路面でも「ガードレールはない!」国道418号[Photo:佐藤 亨]

 道路法 第5条では国道の意義が定義され、その第1項では「国土を縦断し、横断し、又は循環して、都道府県庁所在地(中略)その他政治上、経済上又は文化上特に重要な都市を連絡する道路」と記されています。

 なかでも酷道が存在する区間は「経済上又は文化上特に重要な都市を連絡する道路」に該当しています。

 重要な連絡道路ではありますが、地形が険しく安全で広い道路が作れなかったため、結果として酷道になったという訳です。

 道路法が施行されたのは終戦の7年後、今から70年以上の前の1952(昭和27)年でした。

 その頃は道路整備も追い付かず、現在は主要国道となったところでも、未舗装で困難な“酷道”ばかりだったようです。

※ ※ ※

 これを読んで酷道に興味を持ち、一度走ってみたいと思った人もいるかもしれません。

 しかし絶対に無理はしないよう、くれぐれも心掛けてください。

 また雨の日やその後の数日間は通らないように注意し、実際に走行する際にも落石や路肩崩落などに十分気をつけながら、酷道ドライブを楽しんでください。

【画像】「えっ…!」これが「日本三大酷道」の現状です!(30枚以上)

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Writer: 佐藤 亨

自動車・交通分野を専門とするフリーライター。自動車系Webメディア編集部での長年の経験と豊富な知識を生かし、幅広いテーマをわかりやすく記事化する。趣味は全国各地のグルメ巡りと、猫を愛でること。

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