大型トラックに付いている「謎の小窓」何の意味? 実は大切な場所だった! 意外な構造とは
大型トラックなどをよく見ると、ドアの下部に「小窓」が付いています。これはどのような意味があるのでしょうか。
大型トラックのドアにある小窓は何のため?
大型トラックなどのドアには小窓が付いています。
普通車を運転する人にはあまり馴染みのないものですが、一体何のために設置されているのでしょうか。
自動車にはサイドミラーやルームミラーなど、運転の際に必要なあらゆる装置が備わっています。
特に中・大型トラックなどをよく見ると、ドアの下部に「小窓」が付いています。
この小窓は窓ガラスの下にあり、トラックの外側に面した窓と内側に面した窓の二重構造になっているのが一般的です。
トラックに小窓が付いている理由に関してSNS上では「工事区域に入る際に、許可証とかを提示するための場所かな」「何かあったときに蹴破って脱出できるようにするとか?」「トラックの死角を無くすためでは」など、さまざまな意見が寄せられました。
トラックドライバーでなければあまり馴染みのない小窓ですが、一体何のために設置されているのでしょうか。
実はこの小窓の正式名称は「安全確認用窓」といい、運転席から左方にいる歩行者、自転車などを確認できるように設置されたものです。
トラックドライバーなどの間では「安全窓」とも呼ばれます。
この安全窓は道路運送車両の保安基準 第44条第5項をもとに設置されており、同条では以下のように規定しています。
「自動車には、運転者が運転者席において告示で定める障害物を確認できる鏡その他の装置を備えなければならない。
ただし、運転者が運転者席において当該障害物を直接または後写鏡もしくは後方等確認装置により確認できる構造の自動車にあっては、この限りでない。(条文を一部抜粋)」
大型トラックなどは運転席の位置が高く遠方はよく見えるものの、トラックの前方に近い部分やトラックのドア下部などが死角になってしまいます。
とりわけトラックが左折する際は内輪差が大きく、トラックの左側を通行している歩行者や自転車などを巻き込むおそれがあります。
公益社団法人全日本トラック協会が2023年9月に公表した「事業用貨物自動車の交通事故の発生状況」によると2022年中、事業用トラックが左折時に自転車と衝突する事故は431件発生しており、対自転車の事故では最も多い事故類型となっています。
このような左折時の巻込み事故を防止するため、ドライバーは安全窓でしっかりと巻込み確認をする必要があるといえるでしょう。
安全窓の設置は当時、巻き込み事故が多発していたために、安全対策として取り入れられたと思います。しかし、その後も左折時の巻き込み事故は後を絶ちません。理由は二つあります。一つはトラックに限らず左折時の速度が速すぎです。だから運転手は前方しか見えてません。二つ目はあの窓から見える範囲が狭いという事です。
安全窓を塞いでる奴、トラック下りてくれ。自分から死角を作り、目を塞いでる事がわからんか?そんなん、プロではない。カーテン閉めてたり、網戸も同じ。見られたく無いのは、スマホ触ってたりテレビ見てたり、やましい事してるからやろ。違うか?眩しいだけなら、少しだけで良いのに、全閉とかあり得ない。警察ももっと取り締まるべきやし、会社としても摘発して車両使用停止等の処分したら良い。
勘違いされやすいのだが、残念ながらこれは大型4社の自主基準で法的規制では無い。その証拠に外国車に窓が付いて居なくとも普通に登録できる。スカニアにはモニタが付いて居て確認できるが、ボルボベンツにはミラーしか無い。
反論は有ろうが、法的にはズバリ「付けよ」とは書かれて居ない、付けるからにはXXと言う書き方であるはずです。ちな、保安基準の細目を定める告示195条に出て居ます。