トヨタ新型「アルファードSUV」登場? スタイリッシュなスポーツモデル? 同時にワゴンも!? 「アルファードスポーツ/エステート」とは 中国で目撃される

日本では2023年10月に発売されたSUVの「クラウンスポーツ」、そして2024年中に発売されるワゴンの「クラウンエステート」。その2台に「アルファード」の名が付くのではないかと中国で噂されています。

クラウンスポーツ、 クラウンエステートが中国で「アルファード」? 真相は?

 トヨタ「アルファード」といえば、日本をはじめアジアでも高級ミニバンの代名詞として知られています。

 そんなミニバンのアルファードにSUVやワゴンが新たに登場する可能性があるかもしれません。

中国でアルファードSUV、ワゴンが登場する?
中国でアルファードSUV、ワゴンが登場する?

 日本では2023年10月に発売された「クラウンスポーツ」、そして2024年中に発売される「クラウンエステート」。

 クラウン最新モデルのこの2台ですが、中国で目撃された発表前の中国仕様車が話題です。

 トヨタの象徴的な高級車「クラウン」は1955年の登場以来、日本を中心として多くの人々にとってあこがれであり続けてきました。

 2022年7月には最新となる16代目クラウン(S230型)がお披露目となりましたが、今までのクラウンからは考えられない4つのボディ展開で大きな話題を呼びました。

 そのうち、「クロスオーバー」は2022年9月、「スポーツ」と「セダン」が2023年11月に発売され、残る「エステート」は2024年中の発売を日本で予定しています。

 また、これまでのクラウンの海外展開は限られていましたが、新しいクラウンでは約40か国で販売されます。

 特にアメリカでは要求される性能をなかなか満たせず、1972年に販売を終えたという苦い歴史があり、新型クラウン(S230型)はアメリカにおける約50年ぶりとなるクラウン復活を告げました。

 中国ではクラウンの輸入だけでなく、2005年から2020年までは中国現地での生産も実施されていました。

 中国市場におけるクラウンはS210型を最後にセダンモデルが販売終了となりましたが、すぐさま2021年4月にはSUV「ハイランダー」をベースとする「クラウンクルーガー」、そしてミニバン「ヴェルファイア」を改称した「クラウンヴェルファイア」の2車種が発売され、クラウンが形を変えて復活しました。

 その後、2022年に登場した新型クラウン(S230型)が中国にも投入されることとなり、まずは「クラウンクロスオーバー」が「クラウンスポーツクロス(中国名)」として2023年に発売されました。

 現在、中国では現地生産の「クラウンスポーツクロス」と「クラウンクルーガー、そして輸入車の「クラウンヴェルファイア」と「クラウンセダン」の計4モデルが販売されています。

 そんな中国のクラウン事情ですが、2024年7月25日、一枚の写真が中国のSNS上で拡散されています。

 写真は日本でもすでに販売されている「クラウンスポーツ」、そして未発売の「クラウンエステート」それぞれのテストカーのリアを中国国内で撮影したものと見られます。

 造形は発売・発表済みのものと同一なものの、車名エンブレムは「CROWN」ではなく「ALPHARD」となっており、これが大きな話題を呼んでいます。

 クラウンスポーツとクラウンエステートの中国仕様車がアルファードの車名を冠すると予想させるものですが、これが果たして本当なのか、それとも偽装用なのかは不明です。

 一方で信憑性はゼロとは言えない理由があります。

 トヨタの中国における合弁会社は、第一汽車との「一汽トヨタ」、そして広州汽車との「広汽トヨタ」の2つが存在します。

 そのうち、これまで中国で「クラウン」ブランドを展開してきたのは「一汽トヨタ」になります。

 中国現地生産モデルは一汽トヨタ名義で製造され、輸入モデルとともに一汽トヨタのディーラーで販売されています。

 中国で2022年以降、徐々に数を増やしている「クラウン専用ディーラー」もすべて一汽トヨタが経営しており、一汽トヨタの高級車ブランドが「クラウン」となるわけです。

 一方、クラウンスポーツとクラウンエステートは一汽トヨタではなく、広汽トヨタが担当すると言われています。

 ただ、クラウンは一汽トヨタのブランドなためにその名前が使えない形になります。

 そこで、広汽トヨタが展開する最高級モデル「アルファード」を「広汽トヨタの高級車ブランド」として昇格、担当するクラウン2モデルを「アルファード」の名を冠して販売すると推測できるのです。

 中国におけるアルファードはクラウン並にネームバリューのあるモデルです。

 香港の著名人や映画スターが愛用している姿は中国人に「高級ミニバン」というイメージを植え付け、2008年に登場した2代目モデルを皮切りに中国でも販売されました。

 アルファードは輸入車となるために15%の関税が課税され、現行モデルのメーカー希望小売価格は89.90万元(約1964万円)からです。

 これに加えてディーラー独自で優先納車のための上乗せ価格を設定することは珍しくなく、実際の乗り出し価格は日本円で約2500万円近くになることもあります。

 それでも中国では年間2万台が販売され、主に企業重役の送迎用としての人気を誇ります。

 アルファード人気の陰で中国での販売が低迷していたヴェルファイアは、クラウンの名を冠する「クラウンヴェルファイア」へ改称したことで販売状況が改善したと言われています。

 このように、すでに人気車種の名前(ブランド)を借りることはマーケティング上でも有用とされており、同じ手法を用いて「クラウンスポーツ」と「クラウンエステート」がアルファードブランドの一部として展開されることでしょう。

 広汽トヨタからこの2モデルに関する正式な発表はありませんが、テストカーが目撃されたということは、その発表はもう間もなくであると言えます。

 そうなると2024年11月に開催される広州モーターショーまでには何らかの発表がある可能性も。どちらにせよその続報に期待が寄せられます。

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2件のコメント

  1. 名前なんて何でもいいのか。
    なら次期GT−RもトヨタGT−Rにしてロゴ付けて売ればいいやん。

  2. これ新型クラウンスポーツじゃん

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