日産「最安カー」!? 精悍顔がカッコイイ「小型セダン」! 日本でも売って欲しい「ヴァーサ」とは
2023年9月に発表された日産の小型セダン「ヴァーサ」の価格が、アメリカで販売される新車の中でももっとも安いクラスだといいます。しかしその姿は結構「イケてる」との声も。どのようなクルマなのでしょう。
セダンが多数存在する米国日産のエントリーモデル「ヴァーサ」
日産の小型セダン「ヴァーサ」の2024年モデルは、米国のなかでも最安クラスの価格設定だといいます。
しかしその安さを感じさせない、スタイリッシュで上質なデザインがなかなか魅力的に映ります。
ヴァーサは、日本でもかつて「ティーダ ラティオ」「ラティオ」という名称で販売されていたコンパクトな4ドアセダン車の最新モデルです。
初代であるティーダラティオは、コンパクトクラスでありながら上質な内外装デザインと雰囲気が特徴的でしたが、2019年4月にモデルチェンジした現行型(3代目)ヴァーサにもその流れはしっかりと継承されています。
2022年に実施したマイナーチェンジでエクステリアデザインを改良したことで、小型ながらさらに魅力的なセダンに仕上がっています。
驚くべきはその価格。ベーシックなグレード「S」の5速MT仕様が1万6130ドル(日本円で約240万円)という設定で、これはアメリカで販売される新車の中でも最安値クラスの価格だといいます。
ただ、ヴァーサがすごいのは価格だけではなく、クルマ社会である北米で受け入れられるためのデザインや質感、機能もしっかりと織り込まれている点。
エクステリアは「アリア」や「セレナ」などと同様の新しいVモーショングリルを採用するなど、スタイリッシュな印象です。
インテリアは、高級感というほどではないものの、車格のわりには上質に見えるよう仕上げています。
またベーシックなSグレードでは、クロームパーツがほとんどなく簡素にみえますが、ボトムフラットのステアリングや、ゆったりとしたダッシュボードパネルの曲面が上質な印象を与えており、チープさは感じられません。
装備面でも、エマージェンシーブレーキや車線逸脱警報、ハイビームアシストなど、基本的な先進安全運転支援システムは全車標準装備。
上級グレードにはワイヤレス充電システムやニッサンコネクト、8インチのタッチスクリーンディスプレイオーディオシステムなども用意されています。
デザインと性能を申し分なく仕上げた上に、圧倒的な低価格で登場した2024年モデルのヴァーサは、北米の人々の期待にしっかりと応えることができるモデルに仕上がっているといえます。
北米日産には、ヴァーサのほかにも「セントラ」、「アルティマ」、「マキシマ」といったセダンがラインナップされています。
セダンが強いとされてきた北米市場も、SUVが主流となりつつある昨今ではありますが、既存の日産製セダンはどれもスタイリッシュで、素直にカッコいいと思えるデザインが多くあります。
ヴァーサも、特に現行モデルはセダン専用デザインとしたため、ハッチバックとボディを共用したかのような歪さがなく、全体的にすっきりとしていてバランスに優れたデザインにまとめられています。
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一方、日本における日産のセダン車では、現在プレミアムクラスの「スカイライン」しかラインナップしておらず、他のセダン車は廃止されてしまいました。
軽を除いたコンパクトクラスでは「ノート」などのハッチバックモデルか、「キックス」のようなSUVしかない状態となっています。
廉価でスタイリッシュなヴァーサなら、国内でも少なくない支持を集めるのではないでしょうか。
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