カッコいい? それとも「変わってる」!? 20年経っても「斬新」すぎる3代目! 6速MTもあった日産 P12型「プリメーラ」とは何者だったのか
6速MTのみ!? コアな「走り屋」向けグレードも追加設定
このように当初は初代、2代目に比べて明らかに高級路線となっていた3代目プリメーラでしたが、2001年8月にスポーツグレードとなる20V(セダン)とW20V(ワゴン)を追加しています。
この20V/W20Vには、先代モデルのマイナーチェンジ時に追加となった「NEO VVL」と名付けられた可変バルブタイミング&リフト機構を備えたSR20VE型エンジンを搭載し、出力は先代の190PSから204PSへアップ。
さらに先代ではCVTとの組み合わせのみだったところ、3代目では逆に6速MTのみの組み合わせのみと、当時としてもかなり振り切った設定を特徴とし、足回りやブレーキも専用チューニングが施されていたのでした。
そんな3代目プリメーラの20V/W20Vは、リッター100馬力を超えるエンジンを3ペダルMTで操ることができる貴重なホッテストモデルとして、コアなファンから注目を呼びました。
ただ当時、すでにミドルクラスのセダン/ワゴンにスポーティなモデルを求める層はそこまで多くなかったようで、2003年7月に実施されたマイナーチェンジのタイミングで20V/W20Vはあっさりと消滅してしまいました。
※ ※ ※
2005年12月、国内向けのプリメーラは、新型となったシルフィに統合される形で、ワゴンモデルと共に姿を消すこととなりました。
3代目プリメーラの販売終了から20年近く経過した今、改めて見てもその斬新さは健在で、その後も後継車種のウワサなどが立ち上がりましたが、結局4代目の新型プリメーラが登場することはないようです。
なお国内の販売終了後、欧州でも右ハンドル仕様の英国向けモデルが2006年11月頃、そして左ハンドル仕様も2007年をもって生産を終了しており、3代に渡ったプリメーラの歴史に終止符が打たれることとなったのでした。
Writer: 小鮒康一
1979年5月22日生まれ、群馬県出身。某大手自動車関連企業を退社後になりゆきでフリーランスライターに転向という異色の経歴の持ち主。中古車販売店に勤務していた経験も活かし、国産旧車を中心にマニアックな視点での記事を得意とする。現行車へのチェックも欠かさず活動中。
コメント
本コメント欄は、記事に対して個々人の意見や考えを述べたり、ユーザー同士での健全な意見交換を目的としております。マナーや法令・プライバシーに配慮をしコメントするようにお願いいたします。 なお、不適切な内容や表現であると判断した投稿は削除する場合がございます。