台風来る前に「何を準備する?」 上陸時の「注意点」は? 覚えておきたい大切なコトとは
毎年8月は台風が最も発生&日本に接近することでも知られています。台風は近づくにつれて風や雨が強くなることが予想されますが、どのようなことに注意をすれば良いのでしょうか。
台風が来る前に準備しておくこととは?
台風9号と10号が日本列島付近で発生し、中でも10号は8月28日から29日にかけて関東、東北、北海道に近づくと見られています。
台風は近づくにつれて風や雨が強くなることが予想されますが、どのようなことに注意をすれば良いのでしょうか。
![台風前に気をつけておきたいコトとは(画像:国土交通省)](https://kuruma-news.jp/wp-content/uploads/2024/08/20230825_suibotu_002.jpg?v=1692928005)
台風が予想されている場合は海岸沿いや川沿いなどの水辺、アンダーパスや急傾斜地など冠水や土砂崩れの恐れがある場所には近づかないことが大切です。
また可能であれば、外出を避けることが望ましいです。なお行政からの避難勧告などがあった場合は慌てずに避難をするようにしましょう。
まず台風が来る前に事前に覚えておきたいのがハザードマップで近隣の危険箇所を確認することや、事前に準備しておける防災グッズの確認、また家やクルマがトラブルになった際の保険内容の確認です。
ハザードマップは自身の住んでいる市区町村が公開しているためそれを確認し、どの道が危険なのかを把握しておくのに役立ちます。
また諸事情によりクルマで出かけることがあるかもしれません。
台風が接近することでガソリンスタンドが休業することもあり、事前に燃料の残量チェックをしておきましょう。
台風時の運転では、暴風や突風によりハンドル操作が難しくなります。
特にトンネルの出口付近や橋の上、防音壁の切れ目、また海沿いの道路などではハンドルが取られないように、両方の手のひらでハンドルを軽く前に押すように握ると安定しやすくなります。
また運転時だけではなく乗り降りの際のドア開閉にも注意が必要です。
ドアを開閉する際に強風や突風にあおられてドアが限界以上に開くことや、壁や他のクルマにぶつけることで破損する可能性も考えられる他、閉める際に指などを挟んでケガをすることもあります。
またよくニュースで話題となる冠水(浸水)も気をつける部分です。
河川の氾濫やアンダーパスの冠水は見た目よりも水深があることがあります。
過去にJAFが行った「冠水路での自動車走行テスト」では、集中豪雨などでアンダーパスが冠水した場合を想定し、クルマ(セダン)がどのくらいの浸水深の冠水路を走りきれるかを検証しています。
例えば「浸水深30cmで時速10km」の場合では、フロントバンパーの上部に水が接する程度で、フロントグリル部分から直接水が入ることはなく、コース設定の30mを走行したと言います。
しかし「浸水深30cmで時速30km」の場合になると、時速10kmに比べて巻き上げる水の量が多くなり、エンジンルームに多量の水が入ったもののコース設定の30mは走行出来たようで、同じ浸水深でも速度によりクルマへの影響が変化することが分かります。
また「浸水深60cmで時速10km」の場合では、フロントガラスの下端まで水をかぶり、すぐには止まらないもの登りのスロープに差し掛かった31m地点でエンジンが停止したと言います。
このようなテストを行っているJAFは次のように注意喚起しています。
「台風や大雨の際は、急な道路の冠水や川の増水が起こりやすくなっています。
冠水した道路は、見た目だけでは水深をはかることができないため、いざ進入してしまうと、思いのほか深いことがあります。
ただ、運転席にいる限り、クルマの床面以上の水深であっても、ただちには浸水してきません。
そのため、危険を察知するころには、クルマが浮いて前後に動かなくなり、エンジンの吸気口が水を吸ってしまったり、排気管が水圧で塞がれてしまい、エンジンが停止し、そのまま立ち往生という結果にもつながりかねません」
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なお一度水没したクルマは、配線などのショートにより火災の恐れも考えられます。
そのため水が引いて見た目上の問題がなくても、火災のために「いきなりエンジンを始動させる」ことはせずに、ディーラーや整備工場などで安全を確認してもらうのが良いでしょう。
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