新大宮バイパス「立体化」で”信号渋滞ゼロ”なるか!? 「早期事業化して」さいたま市が国へ要望 「町谷立体」「三橋立体」ダブル高架へ期待

さいたま市は2024年6月17日、新大宮バイパスの立体化について国あてに予算確保など要望を発表。いったいどんな計画なのでしょうか。

4車線道路と相次ぎ交差 信号待ち渋滞を無くしたい!

 さいたま市は2024年6月17日、国に対して2025年度のインフラ整備予算への要望をまとめ、内容を発表しました。
 
 そのなかで、今回新規に盛り込まれたのが、新大宮バイパスの「町谷立体」および「三橋立体」です。いったいどこが立体化され、完成すればどう便利になるのでしょうか。

新大宮バイパスの宮前IC(画像:Google Earth)。
新大宮バイパスの宮前IC(画像:Google Earth)。

 さいたま市が新たに要望しはじめた「町谷立体」「三橋立体」に共通するのは、都市計画道路が近年開通し、新大宮バイパスに4車線道路が接続する重要な交差点であることです。

 新大宮バイパスは、東京都練馬区で国道254号(川越街道)から分岐し、北上して西高島平を経由し埼玉県内に入り、西浦和を経て宮前ICで国道16号西大宮バイパスと合流、東進して国道17号現道に接続します。また、宮前ICからさらに延伸路線として「上尾道路」が圏央道「桶川北本IC」まで伸びています。

 東京~大宮をむすぶ無料の主要南北軸は、これまで国道17号だけが一手に担っていましたが、パンク状態でした。第二の南北軸である新大宮バイパスの開通によって、東京・埼玉両県の移動は一気にスムーズになりました。

 さて、さいたま市内では南北軸だけでなく、東西軸も貧弱なままでした。しかし近年、東西軸の都市計画道路の建設が進展しています。

 その代表が、国道463号越谷浦和バイパスの延長線上として西へ伸びる都市計画道路「道場三室線」(2024年開通)と、大宮駅からまっすぐ新大宮バイパスまでつなぎ、さらに西側延伸中の「三橋中央通り」(2019年開通)です。

 どちらも、浦和・大宮から埼玉県西部方面への重要な東西ネットワークを担い、さらに新大宮バイパスへのアクセス道路という役割もあります。

 そんな道路が新大宮バイパスと平面交差すれば、信号待ち渋滞を中心とした大混雑が起きるのは、目に見えています。

 それを事前に防ぐため、道場三室線(国道463号バイパス)との交差点(町谷地区)と、三橋中央通りとの交差点「三橋二丁目交差点」に、新大宮バイパスの高架橋を建設。立体交差を実現して信号をスルーできるようにしてほしい、というわけです。

 さいたま市は「朝夕を中心に上下線ともに渋滞が発生している状況」と窮状を述べつつ、要望書で「早期事業化を要望する」としています。

 この要望書は、6月19日に国会議員あてに説明され、6月25日に国土交通副大臣あてに正式要望となっています。はたして事業化はいつになるのでしょうか。

【画像】超便利!? これが「新大宮バイパス」の「立体化」計画イメージです(30枚)

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