「ナビ様の言う通り」は通用する? 「スマホナビvs紙の地図帳」どちらが早く着くか 車2台で実際に検証した
結果は…大して変わらない?
ナビ車はナビの指示通りに霞が関から首都高速に入り、東名へと進んでいきます。道は順調です。途中、東名の横浜町田IC付近で混雑してきたものの、なんとか流れは維持。
その後も渋滞にはまることなく、ナビもルートを変えることなく、海老名JCTから圏央道に入り、そのまま新湘南バイパス、国道134号を進み、大磯港に着いたのは9時45分でした。所要時間は、出発時の予想より7分長い75分でした。
一方、地図車は、得られる情報が限られていますが、臨機応変にルートを変えられるのが強みです。
出発すると霞が関から首都高に乗ったものの、途中でナビ車とは別ルートを選びました。「日曜午前の東名下りは混みそう」という漠然とした先入観に基づき、首都高1号羽田線・神奈川1号横羽線・神奈川2号三ツ沢線・横浜新道・国道1号・新湘南バイパスのルートにしたのです。
結果としては途中、国道1号の戸塚付近で流れがやや悪くなったものの、こちらも概ねスムーズに走ることができました。
しかしゴールが近くなってきた所で地図車は油断しました。分岐点の位置を勘違いし、大磯港を通過する西湘バイパスに入ってしまうハプニングが発生。
海水浴客やゴールを眼下に眺めながら地図車はさらに西へ進むことになり、大磯西ICで引き返してから大磯港に到着するという一幕がありました。これでおそらく5~10分ほどロスしています。
結局、大磯港に着いたのはナビ車より15分遅い10時ちょうどでした。
分岐を間違えなければ「いい勝負」だったかもしれません(地図車の負け惜しみ)。また、見方を変えれば、ナビが普及している今でも「紙の道路地図帳は十分戦える」と言えるかもしれません。それほどわずかな差の勝負でした。
地図を読むのが得意だったり、道路に詳しかったりするならナビは要らないかもしれませんが、ルート選び以外の、降りる場所や進む方向を音声で教えてくれる機能や、画面上で現在地が分かる機能は、ナビならではの強みと言えるでしょう。
ナビがなかった時代を知る編集部員は、地図帳でのドライブは勘と経験に頼る部分が多く、また、地図と現実で現在地の認識がずれているかも、という「うっすらとした不安」が終始つきまとう感覚が久し振りだったと振り返っていました。
今では地図も半分SNS化してますからね…。
口コミがあってナンボ、ナビゲーションは当たり前で自分の中での地図感が本当にゼロになってるのを感じる。
地図はやっぱり北固定だから覚えやすいのであり、アプリやら車載ナビでも使いすぎれば地図を読む能力も劣ってくる。今は純正ナビでも更新が有料だったりそもそも地図として余計な機能が付きすぎてたりでなるべくなら使いたくない気持ちもある。
個人的にはヤフーマップが頑固に地図として機能してた時代の方が運転する楽しさはあった。地図や場合によってはGoogleのストリートビューを見て道路情報を頭に叩き込む。叩き込まれたルートをトレースするだけなので周りの周辺道路も多少は理解してた。そして何より「ナビより早く!地図より早く!」なんて比較も無かったから混んだら混んだでそれでも楽しめた。
人間が偏屈になったのか、地図だけが人間より先に次世代に進んだのか…。