なぜ「車線減らした?」 チャリ用レーン新設で渋滞起きない? 危険な歩道減らす対策

最近、都心部を中心に見かけるようになったのが車道の左脇に青色で塗られた自転車向けの走行レーン。最近では、場所によってクルマの車線を減らして自転車のレーンを新設していることもあるようですが、渋滞などの影響が無いのでしょうか。

増える自転車レーン、車線減少は仕方ない?

 基本的に自転車はクルマと同じ車線を走行することになっていますが、最近では自転車用のレーンなどが設けられている場所も増えています。
 
 そうした中で従来あったクルマの車線を減らして、自転車専用レーンなどを新設した場所もあります。
 
 その場合には車線減少により交通渋滞が起きる可能性も考えられますが、実態はどのような状況なのでしょうか。

赤丸の部分が車線を減らして新たに自転車専用レーンを新設した場所(画像提供:東京都第五建設事務所)
赤丸の部分が車線を減らして新たに自転車専用レーンを新設した場所(画像提供:東京都第五建設事務所)

 ここ数年、自転車で移動する人も増えてきました。

 とくに東京や大阪の中心部では駐車場が高いだけでなく、渋滞も頻繁に発生するため、移動手段に自転車で移動するということは理にかなっています。

 そんな自転車需要が増えている都心部を中心に増えているのが、自転車専用レーンです。

 正式には「普通自転車専用通行帯」と呼ばれるもので、青色のレーンが主流ですがなかには茶色のレーンも存在します。

 レーンには「自転車専用」の文字や自転車のイラストが描かれているものなどさまざまで、この辺りははっきりとした決まりがないようです。

 ほかにも、自転車専用レーンに似た自転車のマークと矢印を組み合わせた「自転車ナビマーク」や「自転車ナビライン」が存在し、こちらは自転車が通行すべき区分や方向を明示するものとなっています。

 ただ、自転車ナビマークや自転車ナビラインは法的な効力はなく、あくまで進行すべき方向を明示するだけにとどまっています。

 本来、自転車は車道の左側を通行するのが原則となっていますが、自転車専用レーンが設けられている場合は、専用レーンを左側通行しなければなりません。

 実際に、道路交通法第20条2項では「車両は、車両通行帯の設けられた道路において、道路標識等により前項に規定する通行の区分と異なる通行の区分が指定されているときは、当該通行の区分に従い、当該車両通行帯を通行しなければならない」と明記されています。

 自転車専用レーンが設けられるようになったのは、近年スピードが出やすい「クロスバイク」や「ロードバイク」などと歩行者の接触事故が増加したことが背景にあります。

 そのため自転車専用レーンを設置することで、歩行者との接触事故は減らす効果が期待されています。

 そのひとつとして、東京都江戸川区の葛西橋東詰交差点では、これは従来の車線を減らす形で新しく自転車専用レーンを設置しましたが、クルマの通行に影響は出ていないのでしょうか。

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2件のコメント

  1. 渋滞が発生したなどの通報先がないから渋滞になっていても気付かないだけ。
    渋滞は確実に増えたのが路上走行しているドライバーの直感。2.5メートルもあれば普通自動車には問題のない幅であるし、大貨特貨以外も普通に走れる。新青梅辺りもそれで流れてる。
    あまりにも安易な発想と言わざるを得ない

  2. 江戸川画像文庫にある1982年の船堀の写真を見るに元々停車帯として設けられていた部分じゃないか?なぜ2.5 m幅のまま普通の車道に変更されたのか分からないが。

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