全長4m! トヨタ「“4人乗り”FRスポーツカー」に反響殺到!「86より小さいFRって最高!」「すぐに買います」の声も! “6速MT”搭載でメチャ楽しそうな「小型クーペ」S-FRとは!
かつてトヨタが“150万円で買えるFRスポーツ”を目指して提案した「S-FR」とは、一体どのようなクルマだったのでしょうか。
全長4m! トヨタ「“4人乗り”FRスポーツカー」に反響殺到!
2025年10月末から開催された「ジャパンモビリティショー(JMS)2025」では、未来のモビリティに対する数々の提案がなされましたが、同時に過去のモーターショーで登場した先見的なコンセプトカーも、今なお色褪せない輝きを放っています。
この記事では、トヨタが2015年の「第44回 東京モーターショー」で世界初公開したライトウェイトスポーツカー「S-FR」の意義を、現在なお市場から寄せられる熱烈な反響とあわせて振り返ります。

S-FRは「150万円で買えるFRスポーツ」を目指し、クルマを運転する楽しさを教えてくれる「トヨタのライトウエイトスポーツの系譜」を継承するモデルとして開発されました。
全長3990mm×幅1695mm×全高1320mmというコンパクトなボディに、フロントミッドシップレイアウトと後輪駆動(FR)、そして独立懸架式サスペンションを組み合わせ、さらに6速MTを採用するという、まさに「走る歓び」を凝縮したパッケージングが特徴です。
エクステリアは、ロングノーズ・ショートデッキというスポーツカーの王道を行くプロポーションでありながら、丸みを帯びた愛嬌のあるスタイルで、親しみやすさを表現。
インテリアもシンプルかつモダンにまとめられ、デジタルメーター周辺をコンパクトにすることで広い視界を確保するなど、ドライバーが運転に集中できる環境が整えられていました。
特筆すべきは、このコンパクトさで「4人乗車が可能」という実用性を確保していた点でしょう。
これは、S-FRが単なる趣味車に留まらず、日常のパートナーとしても機能するという、エントリーモデルとしての高い資質を備えていたことを示しています。
発表当時、その完成度の高さと手頃な価格を予感させるパッケージングから、スポーツカーのファンを中心に大きな注目を集めました。
さらに翌年2016年1月の「東京オートサロン」には、S-FRをベースにサーキット走行を想定したカスタムを施した新たなモデル「S-FRレーシングコンセプト」が公開されたことで、S-FRの市販化への期待は最高潮に達しました。
しかし、残念ながら市販化の夢は実現せず、開発計画の凍結が噂されるまま、時が過ぎて現在に至ります。
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このようなS-FRについて、現在でもSNS上では、「デザインが本当に良かった」「カッコ良くて可愛いのが凄い」「ここまで完成していたのになんで市販しなかったんだ…」といった惜しむ声や、「今でも低価格スポーツカーの実現に期待しています」「発売したらすぐに買います」という熱烈な要望が絶えません。
さらに「値段の高いGR86やスープラより絶対売れる」「GR86より小さい4人乗りFR車ってサイコーじゃん」といった市場分析に近いコメントも多く、S-FRが埋めるはずだった「安価で楽しいFRスポーツ」という空白地帯の大きさを物語っています。
一方で、「ずっと待ってた。でも発売しないからコペンを買ったよ」「私はロードスターに流れました」といった、待ちきれずに他車へ流れたファンの声も散見されます。
そのほか、「スバルと一緒にGR86を作ったように、スズキやダイハツと協力してコンパクトスポーツを開発してください!」という、新たなアライアンスによる復活を望む声も上がっています。
S-FRという夢は、いまだ多くのクルマ好きの心の中で燻り続けており、その熱量はトヨタに対する無言の、しかし強烈なメッセージとなっているのです。
Writer: くるまのニュース編集部
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