もはや懐かしい…80年代に流行った「なめ猫」いまどうなってる? 昔は皆「財布に入れてた?」 40年経っても人気
1980年代にも「なめ猫」と呼ばれるキャラクターが一世を風靡したことがありました。免許証まで登場した「なめ猫」、いまはどのようになっているのでしょうか。
1980年代に一世を風靡した暴走族風の「なめ猫」とは?
空前のネコブームが訪れている昨今、街にはネコをモチーフとしたキャラクターやグッズがあふれています。
一方、1980年代にも「なめ猫」と呼ばれるキャラクターが一世を風靡したことがありました。免許証まで登場した「なめ猫」、いまはどのようになっているのでしょうか。
愛くるしい子ネコといかめしい暴走族風の衣装のギャップが印象的な「なめ猫」は、正式名称を「全日本暴猫連合 なめんなよ」といい、1980年代には社会現象と呼ばれるほどのブームを巻き起こしました。
初代「なめ猫」が登場したのは1980年のことです。「なめ猫」の生みの親である津田覚氏が育てていた4匹の子ネコたちが、人形用の小さな洋服に興味をもったことがきっかけになったと言います。
「なめ猫」の中心的存在となっているのは「又吉(またきち)」という子ネコですが、その名前は、津田氏に4匹の子ネコを譲り渡したあるクリーニング店の店長から取ったとされています。
「なめ猫」はデビューしてすぐに、当時のOLを中心に人気が沸騰し爆発的なブームとなり、最盛期には500種類を超える「なめ猫」グッズが発売されました。
1981年にはシングルレコード「なめんなよ」が発売され、当時のオリコンシングルチャートで最高5位を記録したほか、写真集の発売、CMや歌番組に出演するなど、芸能分野にも活動の幅を広げます。
そのなかでも最も有名なもののひとつが「なめ猫」たちの免許証です。
実際の免許証を忠実に再現したこのグッズは「野良猫公安委員会」によって発行されており、有効期限には「なめられたら無効」、本籍・国籍には「クジラ県カツオ市大字サンマ字メダカ285-1」などと記載されています。
当時、警察官が交通違反者に免許証の提示を求めると、この「なめ猫」免許証が提示されるという事例が後を絶たなかったというエピソードがあるなど、「なめ猫」免許証はブームを影で支える重要なグッズとなっていました。
一世を風靡した「なめ猫」ですが、1982年にはほとんどのグッズの販売が終了されてしまいます。その背景には、動物虐待を疑うマスコミや動物愛護団体によるクレームがあったことや、プロデューサーの津田氏自身が多忙となったことなどがあるとされています。
ちなみに、2本足で直立しているかのように見える「なめ猫」たちですが、衣装に工夫が施されており、実際にはネコたちに大きな負担はなかったようです。
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