ニャンだ!? なぜ助手席に「猫」乗っている? 100m4秒で駆け抜ける「SHIP’S CAT」の正体とは
大胆なフォルムで猫を乗せているユニークなデザインのクルマが注目されています。公道も走行できるようですが、一体これは何なのでしょうか。
猫がこちらをじろり!この猫車は何!?
SNSである1台のクルマが注目されています。
そのクルマは、大胆なフォルムで猫の彫刻を乗せているユニークなデザインで、公道も走行できるようですが、一体これは何なのでしょうか。
SNSでは「なんだこれは…?」という言葉とともに添付された1枚の写真が話題になっています。その写真には、トラックの荷台に載せられたユニークなクルマが写っています。
ボディの上半分は舞うように波打ち、下半分は鏡体になっている大胆なフォルムで、大きな猫の彫刻を乗せている、とてもユニークなデザインですが、一体どのようなクルマなのでしょうか。
投稿主のコメントには「気になる……!」との声も寄せられていますが、これは京都芸術大学の教授で現代美術作家「ヤノベケンジ」さんの作品です。
このクルマについて、ヤノベケンジさんの関係者は以下のように話します。
「猫の彫刻を乗せたオリジナルの電気自動車の名前は、『SHIP’S CAT(Speeder)(2023)』が正式名称です。
SHIP’S CATは、大航海時代にねずみ退治のために船に乗せられ、ときに船員の心を癒す友やマスコット、あるいは危機察知能力がある守り神として、人間と一緒に世界中を旅した船乗り猫の呼称『SHIP’S CAT』から着想を得たものです。
若者の旅を見守り、福を地域に運ぶ巨大な猫の彫刻を、福岡のホステルにパブリックアートとして展示したのが最初です。
国内外で展示されるほか、日本では、福岡、鎌倉、京都、高松、広島、上海にシリーズ作品が常設され、大阪では、大阪中之島美術館のシンボルになっています。
オリジナルの電気自動車を開発したのは、電気自動車メーカー『GLM』とのコラボレーションで、躯体を提供していただき、ボディを京都芸術大学の共通工房ウルトラファクトリーで制作しています。
ボディは、手作りの彫刻と同じであるため、『世界最速の彫刻』をコンセプトに、実際公道で走れるようにしました」
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躯体が高性能の電気自動車であり、約4秒で時速100キロメートルに達するSHIP’S CATは、まさに世界最速の彫刻であるといえます。
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