山陽道~広島の新ルート「東広島バイパス」19日全通! 無料17kmの道路で空港アクセスも時短に
国道2号の安芸バイパス・東広島バイパスが、2023年3月に全線開通します。東広島市から広島市までの所要時間が、現道ルートから大幅に短縮される見込みです。
田万里・西条・安芸・東広島・新広島BPが1本に
広島県内で建設が進められてきた国道2号の安芸バイパスと東広島バイパスが、2023年3月19日17時半に全線開通します。
広島市街と東広島市、山陽道、広島空港を結ぶ新たなルートです。
安芸バイパスと東広島バイパスは、合わせて八本松西IC(東広島市)から海田ランプ(海田町)に至る延長17.3km・通行無料の自動車専用道路です。
起点の八本松西ICで国道2号西条バイパスに接続。反対側の海田側では国道2号新広島バイパスにつながっているほか、将来は広島南道路(海田大橋・広島高速3号線)に直結する計画があります。
今回開通するのは最後まで残っていた八本松西IC~瀬野西IC間8.4kmと、海田東IC~海田西IC間1.6kmの2区間です。あわせてIC名称も八本松西IC、上瀬野IC、瀬野東ICにそれぞれ決定し、暫定2車線で整備されます。
この開通により、広島県竹原市を起点とする国道2号の田万里バイパスから西条バイパス、安芸バイパス、東広島バイパス、新広島バイパスまでが1本につながり、広島市街から東広島市や広島空港方面のアクセス性が向上。
さらに、広島高速が通行止めや渋滞だった時の、広島市街と山陽道(高屋JCT・IC、西条IC、志和IC)を結ぶ新たなルートにもなります。
国土交通省中国地方整備局広島国道事務所によると、東広島市役所から広島市役所までのクルマの所要時間は現在の約76分から、開通後は30分ほど短い約46分になる見込みです。また、現道の国道2号の混雑緩和も期待されています。
広島市街~広島空港間の移動も、これまでの主要ルートは広島高速・山陽道でしたが、今後は東広島バイパスが迂回路になります。
なお、これまで八本松西IC~瀬野東IC間は「安芸バイパス」の名前で建設が進められてきましたが、開通後の道路標識などではこの区間を含む全線で「東広島バイパス」の通称で案内されます。
なお、東広島バイパス(安芸バイパス)に接続する西条バイパスは、暫定2車線から完成4車線への拡幅計画が動きを見せています。
国土交通省が2023年度の新規事業化候補に選んでおり、実現すれば全長11.3km全てが4車線になります。今後、県への意見聴取や有識者の意見などを踏まえて、3月中に事業化について判断する見通しです。
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