ここの「赤信号」長すぎ! なぜ違う? 信号変わるタイミング 誰がどう制御しているの?
青信号が続いてスムーズに走れるのは信号制御のおかげ
前出の解説は、あくまでも交差点単独で一定のサイクルに基づき変わる信号制御についてで、「地点制御」あるいは「点制御」と呼ばれるものです。
これとは別に複数の信号を連携させる「系統制御」と「地域制御」という制御方式があります。
系統制御は「線制御」ともいわれ、おもに主要幹線でおこなわれる方式。クルマをスムーズに走行させるため、連続して設置されている信号機を互いに関連つけて制御します。
クルマを運転していると「通る信号が次々と青になっていく」というケースがありますが、それは系統制御のおかげかもしれません。
「地域制御」は多くの信号が設置される都市部でおこなわれる方式です。「面制御」ともいわれ、複雑に絡み合う道路の交通状況を収集&分析し、各交差点の信号機に的確なタイミングを指令して制御します。
さらに、こうした制御方式のほかに、個別の車両に向けた制御も存在します。
スピードを出しすぎている車両を感知すると先にある交差点の信号を赤に変え、強制的にその車両を停車させる「高速感応制御」もそのひとつ。
ほかには、交差点に進入する車両のドライバーが、停止すべきか通過すべきか判断に迷う領域(ジレンマゾーン)を回避できるよう黄信号のタイミングを調整する「ジレンマ感応制御」などがあります。
また、バスなどの公共車両の定時運行や、パトカーや救急車などの緊急車両の現場への急行を支援するシステムもあるなど、現代の信号制御は非常に複雑になっているのです。
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普段何気なく見ている信号ですが、実にたくさんの方法で緻密にコントロールされていることが分かります。
それでもまだ渋滞が発生したり、納得のいかない切り替えタイミングがあったりするのも事実で、AI化の進歩する今後に期待が持たれています。
こうした信号制御についての情報は忘れても問題ありませんが、ひとつだけ覚えておきたいのは、すべてにおいて最優先される信号は、警察官(あるいは交通巡視員)による「手信号」です。
信号機が機能していないときはもちろん、もし点灯していたとしても警察官の指示に従うようにしましょう。
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