トヨタ「“9人乗り”ランドクルーザー」!? ながーーい「7ドア×4列仕様」! 悪路“走破性”はイマイチそうな「豪華モデル」! サウジアラビアの「ランクル“300”リムジン」とは
5人乗りと7人乗りの2種類が設定されているトヨタ「ランドクルーザー“300”」ですが、サウジアラビアのあるカーショップでは、“9人乗り”のリムジン仕様を製作しています。いったい、どのようなモデルなのでしょうか。
9人乗りの7ドア×4列仕様のランクル300
長らく受注停止の状態が続いているトヨタ「ランドクルーザー300」ですが、発売から4年あまりが経過したこともあり、街で見かける機会も増えてきました。

街を走るランドクルーザー300のなかには、カスタムが施されているものも少なくありません。
もっとも多く見られるのは、トヨタ純正のカスタマイズブランドである「モデリスタ」のパーツが装着されたコンプリートカーです。
また、リフトアップと大型のバンパーガードの組み合わせにより、さらにタフな印象を強めるスタイルも、ランドクルーザー300のカスタムの定番となっています。
一方、ランドクルーザー300にとって最大の市場である中東では、日本のユーザーの想像をはるかに超えるようなカスタムも見られます。
そのなかのひとつが、サウジアラビアの首都リヤドに拠点を置くカーショップ「アル・アラバ」が製作する、リムジン仕様のランドクルーザー300です。
国内仕様における上級グレードの「ZX」に相当する装備をもつ「VXR」をベースとしたこのリムジンは、通常は5ドア×3列仕様であるランドクルーザー300を7ドア×4列仕様へとストレッチしています。
ランドクルーザー300のボディサイズは全長4985mm×全幅1980mm×全高1925 mmとかなり大柄ですが、この個体ではおよそ50インチ(約1270mm)のストレッチが施されており、その全長は6m以上にもおよびます。
追加された2列目にはセンターコンソール付きのシートが備えられており、乗車定員はベースモデルから2名増の9名となっています。
各シートのニースペースは必要十分な水準となっており、ベースモデルと比較しても窮屈さを感じさせません。
また、運転席と助手席の背部には大型のリアエンターテイメントディスプレイが装着されており、新たに追加された2列目シートに座るユーザーの快適性を高めています。
大幅なストレッチが施されたにもかかわらず、サイドビューはランドクルーザー300らしさが維持されており、サイドステップなどの細部も純正のデザインが踏襲されています。
一見すると「トヨタ純正」のようにも見えるこのリムジンについて、アル・アラバの担当者は次のように製作経緯を明かします。
「このリムジン仕様のランドクルーザー300は、あるお客様のご要望に応じて製作されました。
当社では、過去25年にわたって、ランドクルーザーやレクサス『LX』、キャデラック・『エスカレード』といったモデルのリムジンを製作してきたので、そうした実績を評価していただいたのかもしれません。
ランドクルーザー300は中東で非常に高い人気を誇るモデルだけあって、お客様のニーズもさまざまです。
そのなかでも、『より多くの人が乗れるようにしたい』と考えるお客様は多く、こうしたリムジン仕様は一定の需要があります」
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なお、このリムジン仕様のランドクルーザー300は完全受注生産となっており、価格も顧客の要望次第で大きく変化するようです。
Writer: Peacock Blue K.K.
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