21世紀に販売されていたのにシンプルすぎ!? ローテク装備だけどスゴい車3選

近年、クルマの安全技術や燃費性能は飛躍的に向上し、ハイテク化が加速しました。一方で、走行性能を高めながらもハイテクとは無縁だったクルマも存在。そこで、ローテクながら走りが認められたクルマを3車種ピックアップして紹介します。

21世紀の時代でもローテクを貫いたクルマたち

 現在販売中のクルマの多くは先進安全技術を標準装備することで、安全性や走行安定性が飛躍的に向上しています。また、快適装備も充実しており、かつてのように後から装備を追加する必要も、ほとんどありません。

ローテクながらさまざまな性能を高めたクルマたち
ローテクながらさまざまな性能を高めたクルマたち

 一方で、比較的最近まで販売されていたクルマながら、そうしたハイテク装備のアシスト無しでも高い性能を誇り、人気となったモデルも存在。

 そこで、ローテクながら走りが認められたクルマを3車種ピックアップして紹介します。

●ホンダ「NSX-R」

日常の使用が難しいほどストイックなモデル「NSX-R」
日常の使用が難しいほどストイックなモデル「NSX-R」

 1990年に発売されたホンダ初代「NSX」は、世界初のオールアルミモノコックを採用し、最高出力280馬力(5速MT)を発揮する3リッターV型6気筒エンジンをリアミッドシップに搭載した、次世代のスーパースポーツとしてデビュー。

 当初から走行性能と運動性能が高く評価されていましたが、1992年にはサーキット走行も視野に入れて開発された「NSXタイプR」が追加ラインナップされました。

 NSXタイプRはベースモデルに対して部品の材質変更や、遮音材や制振材、快適装備の一部を削減し、120kgもの大幅な軽量化を実現。

 また、専用にチューニングされたサスペンションやレスポンスを高めたエンジンを採用しています。

 そして、2002年にはさらに進化した「NSX-R」を発売。エンジンはスタンダードモデルと同様に3.2リッターV型6気筒を搭載し、初代タイプRと同様に軽量化と運動性能の向上が図られました。

 しかし、トラクションコントロールやパワーステアリングなどは設定されず、ABSもサーキット走行に適したセッティングとされるなど、走りはドライバーの腕に委ねられるというコンセプトは変わっていません。

 現在、販売されている2代目NSXはハイテクの塊で、性能については比較にならないほど向上していますが、NSXタイプR、NSX-Rのストイックさは、色褪せない魅力があります。

●スバル「サンバー」

ハイテクは装備していなくても基本性能の高さからプロに愛された「サンバー」
ハイテクは装備していなくても基本性能の高さからプロに愛された「サンバー」

 スバル「サンバー」シリーズは、1961年に発売され、一貫してリアエンジン・リア駆動のRRを採用してきた軽トラック/バンです。2012年に惜しまれつつ生産を終了し、現在はダイハツから「ハイゼット」シリーズがOEM供給されています。

 スバル製サンバーはモデル末期でも高い人気を誇っていました。その理由は、最大の特徴であるRRによって重量物が車体後部に集中しており、空荷時でも駆動力が保たれ、農道や悪路でも高いトラクションが得られることにあります。

 現在の軽商用車には横滑り防止装置やトラクションコントロールなど、ドライバーをアシストする装備が搭載されていますが、サンバーはそうした装置が無い時代から走破性を高めていました。

 さらに、1990年に発売された5代目からは、軽商用車ながらも直列4気筒エンジンと、さらに上位グレードではスーパーチャージャーが搭載されました。

 スーパーチャージャーは新しい技術ではなく、古くからあるものですが、中低速域のトルクを重視する軽商用車には適した出力特性を実現できます。

 ほかにもクラスで唯一の4輪独立懸架の採用など、基本性能の高さから「赤帽サンバー」が設定されたように、プロからも絶大な信頼を得ていました。

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